船釣り(イサキ)~勝山港「利八丸」にて VOL.2
利八丸での沖釣り、後半はイサキ釣り
タナ取りと誘いが重要。イサキの沖釣り
2020年8月3日の船釣り。アジに続いて後半は、場所を移動してイサキのポイントへ。
イサキ釣りのレポート記事です。
20分ほどして、ポイントに着く。
ここでも船長から「タナは30メートルです。サン・マルです」とタナの指示が出る。
先ほどまでアジ釣りで80メートルのタナで釣りをしていたので、30メートルのタナと聞くと少しホッとする。
イサキの仕掛けは全長が3メートルあるので、指示ダナに3メートルをプラスして(つまり、33メートル)くらいまで仕掛けを落とす。
そして、竿をシャクってコマセをまいて、少しリールをまく。
これを3回くらい繰り返して指示ダナの30メートル付近でアタリを待つ。
なかなかアタリがない。すると、船長からアドバイスが・・・
イサキのポイントでは、開始早々からアタリがあり、本命のイサキが釣れてくる。
大きさも良さそう。
しかし、入れ食いにはならないし、エサをつついてくるような感覚もさほど多くない。
ポツポツとたまに釣れる状況が続く。
「なかなかアタリがないですね」とお隣の釣り師さんと話していると、船長が
「もう少し誘ってみてください。竿をシャクって巻いているとき、つまりエサが動いているときに食い付いてくることもありますから。竿をシャクってリールを半回転ぶんくらい巻いたら、少し止める。次は止めずに巻いてみる。変化をつけていく。そんなイメージでやってみてください」
「そして、ちょうどうまく釣れるシャクり方やタイミングを見つけてください」とアドバイスをもらう。
その時点で知らなかったけど、同船している釣り師さん(僕と反対側の釣り座にいた人)はイサキをどんどん釣り上げていたらしい。
船長はそれを見て、「イサキはいますから、とにかく誘ってください」と繰り返し釣り方の指示がある。
どうしても仕掛けのからみが気になるので、強くシャクることに不安があったけど、船長曰くシャープなシャクり、そしてリールを巻いてエサを動かすことが重要だとのこと。
それを実践すると・・・アタリが出始める。アタリが出たら、同じペースで糸を巻く。イサキが釣れてくる。
その要領で釣りをしていくと、アタリの回数が格段に増える。
逆に、その釣り方でも魚がつついてくる感覚がまったくない場合は、仕掛けがからんでいることが多い。
なんとなく、この日の釣り方が分かりつつあるかな、というころ、船長からのアナウンス。
「もうすぐ時間です。あと10分ほどで終了となります」
そして、タイムアップ。
結局、イサキ釣りはほとんど同じポイントで続け、実質4時間くらいの釣りで10匹の釣果。
最後に手応えがあったけど、もう少しイサキの沖釣りの技術を磨きたかった。
分かったような、まだ完全に身についていないような、そんな感覚。
機会があったら、また近いうちにイサキの船釣りに挑戦したい。
船は・・・お昼すぎに無事に勝山港へ。
船長、お世話になりました。
同船した皆さん、ありがとうございました。お疲れ様でした。
仕掛けに関する考察
今回はアジだけでなく、イサキ用の仕掛けも事前に購入して当日は臨んだ。
このときのイサキ釣りでは、イサキの仕掛けだけでなく、アジの仕掛けも使ってみたけど、アジの仕掛けの方がイサキのハリがかりがよく、バラしもほとんどなかったと思う。
この日持って行った双方の仕掛け(イサキ用、アジ用)では何が違うかというと、ハリが違う。
イサキ用の仕掛けはチヌバリ、そしてアジ用の仕掛けはムツバリが付いている。
以前、沖釣りに関する書物を読んだとき「イサキ釣りの仕掛けは、チヌバリを使ったものよりもムツバリを使ったものを選んだ方がいい」という記述があったけど、今回に関していえば、その通りの印象だった。
なぜ、ムツバリの方が望ましいのか。
その本によれば・・・一つ目の理由は、イサキは口唇が弱いため、巻き上げ時にハリ穴が広がってしまい、バラしてしまうことがある。しかし、ムツバリは一度かかるとハズレにくい形状のハリになっているとのこと。
もう一つの理由は、チヌバリよりもムツバリの方がハリのフトコロが狭いので、魚が吸い込みやすいとのこと。
一方で、チヌバリにもメリットがある。
たとえば、エサ付けしやすいとか、魚がハリがかりしやすいなど。
今後もイサキの沖釣りをする機会があれば、いろいろな仕掛けを組み合わせて用意していき、検証していくつもりです。もう少しいろいろなケースで実践して確かめてみたい。
この日のイサキの釣果
釣れたイサキ。数は少なかったものの大きいのもあり、それなりに満足。
新しい船宿で、新しい釣り場での経験ができて楽しかった。
余談になるけど・・・梅雨明けして暑さが厳しくなってきた。
この日の船釣りでは、500ミリリットルのペットボトル飲料を4本持ち込んだ。
船に乗る前は、「ちょっと多いかな」と思ったけど、結果的に4本でもギリギリの量だった。
もし、これからの季節に船に乗って釣りをされるなら、3リットルくらいの飲み物を持ち込まれた方が無難かもしれない。
釣りをしている最中はずっと汗だくなので。