シマアジを狙う~千葉・館山・相浜港「安田丸」での船釣り~前編

5月のさわやかな海風を感じながら、シマアジ釣りに挑戦!

シマアジを求めて、出陣

2021年5月11日、館山市相浜港の釣り船「安田丸」さんにお世話になり、シマアジとマダイを狙った沖釣りをしてきました。
今回は船釣りのレポートです。


当日は、朝4時半に港へ集合し、5時には出船というスケジュール。

館山・相浜港「安田丸」

天気も良く、海上は船釣りをしやすい凪になる予報。

前回、こちらの船にお世話になったときは、メインターゲットをマダイ一本に絞って釣りをした。
でも、その日に他のお客さんがシマアジを釣り上げているのを見て、「次回乗るときはダメ元でもいいから僕もシマアジを狙ってみよう」と思ってこの日は準備してきた。

大型の釣具店に行ってもなかなか見かけないシマアジの仕掛け。

シマアジの仕掛け

ようやく2つ入手できた。

そして、出船前に船長に挨拶したときに「朝マズメの時間にシマアジを狙ってみたい」と伝えると、「では、ポイントに着いたらシマアジのタナを案内しますね。具体的には○○メートルに落として、そこから○○メートルまで探ってください、という指示を出します」とのお応え。

そして、「今の季節は、シマアジのタナは30メートル前後ですね」とのこと。

また、常連の釣り師さんも「シマアジの引きはハンパじゃないですよ。頑張って!それからシマアジのポイントは浅いから、エサ取りも多いので、気をつけて!」と声をかけていただく。

ちなみに、この日はその常連の釣り師さんから「トモの席が空いているし、今日はあちらがいいかもしれないですよ」とトモ(一番後ろの席)をお勧めされたので、釣り座をそこに取ることにした。

そして、いよいよ定刻通りに出船。さらにヤル気マンマンになってくる。

「安田丸」で出船

ビシにコマセを詰め、シマアジの仕掛けを船に貼り付けてあるマグネットシートに並べ、すでに準備は万全。

シマアジの仕掛け

なお、常連の釣り師さんから「シマアジを狙う場合は・・・」とビシ(コマセを詰めるカゴとオモリが一体になったもの)の穴の最適な開け方についてアドバイスをいただいたので、それに従って釣りをしていく。

シマアジ狙いのビシの調節

こちらの船は本当に船長も常連の釣り師さんも優しい。
疑問に思ったことを訊くと、いつも丁寧に教えてくれるような和やかな雰囲気がある。

いよいよシマアジのポイントへ

間もなく、シマアジをメインターゲットにしたポイントに到着。
「30メートル。30メートルまで落として、25メートルまで上げてください」と、船長から指示が出る。

早速、トントン・・トントン・・と竿先を通してアタリが伝わってくる。

うっ・・シマアジか!

でも、強烈な引きではないので、すぐに他の魚だと分かる。引き上げると、大きなフグ。

すぐにコマセを詰め、一番下のハリにオキアミを付け直して、再び仕掛けを投入。

すると、今度はトンとアタリのようなかすかな感覚の後に、竿がふわーっと浮き上がる。

となりで竿を出していた常連の釣り師さんが「サバがかかっているんじゃないですか?サバはハリにかかると走るから一度上げてみた方がいいですよ」と言ってくれる。

その通りに仕掛けを回収していくと、確かに魚がかかっている感覚がある。

そして本当にサバがかかっていた。良型なので、サバ折り&血抜きして、もちろんキープする。

釣れたサバ

どうも魚の活性は高そう。

手返しを早くすることを意識して継続していく。

シマアジの引きはハンパじゃない!

そして、釣り始めて20分くらいして、トントンと弱いアタリの後にものすごい引きが来た。

今までにない強烈な引きの感覚。このままではハリスを切られるかも・・・思わずドラグを少し緩めると、さらに魚が走り、どんどんラインが出ていく。

気が付くと30メートルくらいのタナで釣りをしていたはずなのに、すでに70メートルくらいラインが出ている。

巻けない・・・ラインがまったく巻けない。いっこうに魚が動きをとめないので、とにかく走られっぱなし。

そして、最後は根に潜られてしまったようで、うんともすんともラインが動かなくなり、やがてプツっと切れた感覚。
回収してみると、やはりハリス切れ。

まだ釣果はないけど、青物らしき魚の鋭いアタリと強い引きにアドレナリン全開状態になる

一秒もムダにしたくない。
すぐに新しい仕掛けをセッティングして投入。

船長の指示タナに合わせて入れると、すぐに次のアタリ。

今度も最初はトン・・トン・・と弱いアタリ。そして、一気に引いていく。
ドラグ調節のアドバイスを再度していただいたので、そのままの状態で、魚とのやり取りが始まる。

今回も魚が止まらない。辛抱強く、いなしながら対抗する。

しかし、しばらくすると無念にも魚の感覚がなくなってしまった。

今回はハリス切れではなく、バラし。
どうやらハリがかりしたあと、魚の口切れになってしまったらしい。

毎度毎度、魚がかかるたびに船長か常連の釣り師さんがタモ網を持って、僕のそばに来てくれて応援してくれるのに、引き上げまでいかない。
なかなか期待に応えられない。

「あの引きは、シマアジかあるいは大型の青物だろう」と船長も残念がっている。

その後も全く同じような引きが何度も続くが、ハリス切れと口切れの連発。

手持ちの仕掛けがなくなってしまい、朝出船前に常連の釣り師さんがくださった秘蔵の手作り仕掛けを使う。

いただいた手作り仕掛け

「今度こそ!」と気合を入れなおして、仕掛けを投入すると、すぐアタリがある。

先ほどまでのアタリより少し弱い。

上げてみると・・・・

釣れたカイワリ

シマアジかと思ったけど、カイワリ。

これはこれでウマい魚なので、うれしい。

すぐに仕掛けを再投入。

またまた、アタリが・・・しかも、弱いアタリの後、一気にもっていくような強烈な引き。

祈るような気持ちで魚とやりとりする。
魚も必死なので、簡単には動きを止めない。
動きが止まったら、少しリールを巻く・・・走り出したら、しばらくはいなす。

しかし、今回もハリス切れで万事休す。

いよいよシマアジ用の仕掛けがなくなってしまい、ここで僕のシマアジ狙いの釣りは終了。

あの、強烈な引き・・・1匹でもいいから引き上げたかった。

船長の言う青物とは、シマアジなのか、ヒラマサなのか、ワラサなのか・・・とにかく引き上げたかった。

毎回毎回大きな引きがあるたびに船長や常連の釣り師さんをお騒がせしてしまってばかりで、本当に残念だったけど、それでもものすごく楽しかった。

「シマアジはハリにかけるまでも大変だけど、引き上げるのはもっと大変」という話はよく聞くけど、まったくその通りだった。

次回の大きな楽しみができた。

船長、常連の釣り師さん、本当にありがとうございました。

そんなわけで、この後はマダイ狙いのやや深場のポイントへ。

5月11日の「安田丸」での沖釣りの前半(正味1時間半くらい)の釣果は、カイワリ1匹とサバ2匹、イサキ1匹で終了。

 

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