千葉・館山の堤防でアジ釣り~2021年10月上旬 夕方のマズメ

アジの数釣りを狙って館山の堤防へ

初めて竿を出す堤防にて

2021年10月5日、千葉・館山の堤防で夕方のマズメにアジ釣りをしました。
今回は堤防からのアジ狙いの釣行レポート記事です。


今回は南房方面へ2日間にまたがる釣行を計画。
1日めは夕方に堤防でアジ釣り。そして、2日めは船に乗っての釣りという計画。

初日のこの日は、館山の堤防へ。

日没の時間が午後5時半ごろなので、早めに現地に入って釣り座を確保し、ゆっくりとコマセをまきながらアジの回遊を待つという作戦。

まだ明るい時間(午後4時ごろ)に到着したので、堤防にも釣り人はまばらだった。
潮通しが最も良いと思われる堤防先端もうまい具合に空いていたので、そこに釣り座をとる。

夕方のマズメ時に群れで回遊してくるアジをたくさん釣るつもりだったので、釣りのスタイルはサビキを選択。

堤防先端にしっかりと釣り座を確保できたし、適度な波っ気もあり、潮の色もよさそう。
解凍したばかりのアミエビは海にコマセとして海に打ち込むと発光するので、半夜釣りでは威力を発揮してくれるだろう。

準備は万端。
夕方ともなると風も気持ちいいし、なんだか釣れそうな気がしてくる。

・・・とはいえ、実はこの堤防で竿を出すのは初めてなので、どうなるかまったく分からない。ただ、来たからには目一杯楽しみたい。

準備が整い、ためしに船道側にコマセをまかずに仕掛けだけを投げてみる。

すると、弱いアタリのような感覚があり、小さなカタクチイワシが釣れた。

釣れたカタクチイワシ

この状況でコマセをまいていくと、このカタクチイワシが鈴なりになってしまうだろう。

そのため、船道とは逆側に狙いを定めてコマセをゆっくりと打っていくことにする。

館山の堤防

僕が堤防に到着したときは、すでに5~6人の釣り師さんがそれぞれのスタイルで釣りをしていた。
とくに、アジングをしていたと思われる2人の様子を注意して見ていた限りではこの時点では魚の反応はなさそうだった。

だから、僕も薄暗くなる時間帯からが勝負だと思っていた。

ちなみに、今回はダイワのサビキシリーズを初めて使ってみることにした。

ダイワのサビキ

「澄み潮ナンバー1」「自然な動きで誘惑」など、それぞれに特徴があって迷ったけど、今回は「実績・信頼ナンバー1」という表記のピンクを使うことにした。
大きさは6号を選択。

薄暗くなり、海に変化が・・・

館山の堤防

釣りを初めて1時間弱。
それまでコマセを打ち、仕掛け投入してもまったく反応はなかった。

そのうち何か反応があるはず・・・そう思いながら辛抱強く釣りをしていたら、期待していた反応があった。

午後5時を過ぎたころ、電気ウキがゆらゆらと揺れた後、海中にゆっくりと沈むのが見えた。

竿を立ててアワセを入れる。うまく魚がかかった様子。

1・5号の柔らかい磯竿が大きくしなる。かなり強い引きを実感。

底をはうように泳いでいるような感覚だったので、メジナかなと思った。

ようやく海面まで巻き上げると、何やら銀色とも白色とも見えるような魚体が姿を現す。
けっこう大きい。想定していた20センチ~25センチくらいの中型のアジより大きな魚に見えた。

予想より大きな魚の姿が見えたので、少しあわててしまった。
一気に抜き上げようとしたら、「ボトン!」という音とともに魚は海の中へ。

痛恨のバラシ!

メジナではないことは確か。

アジかな。それともボラかな。いや、ボラよりも体高があったように見えたな。

いろいろ考えてみたけど、分からない。たぶんアジじゃないかな・・・いずれにしても、実際に釣り上げて正体を確かめたい。

予定より大きめの魚がかかったので、仕掛けをもう少し大きめのサイズに変更するべきか。
・・・迷ったけど、実際にこの仕掛けでアタリがあったし、早く次の投入をしたかったので、そのまま同じ仕掛けを使うことにする。

すぐに同じような反応があることを期待したけど、なかなか続かない。

コマセを打ち、その中に同調するように仕掛けを入れ込む。
仕掛けを入れた後にも、その付近にかぶせるように少しずつコマセを打つ。
打つペースは変えず、釣り始めたときより1回に撒く量を少なめに調整しながら、打っていく。
魚が寄っているのに、あまりたくさん撒き続けるとスレてしまうことがあるという。
だから、魚がいると分かった以上は量を控えめにすることを意識する。

・・・あの魚の顔を見たい。

最初のバラシから20分以上経ったとき、まったく同じようなウキの動きがあった。

竿を立てると先ほどと同じような引きと泳ぎをする魚がかかっている。

今度こそは!

慎重に、慎重にリールを巻いて寄せる。
魚が泳いで抵抗しているときは無理に巻かずに竿を立ててじっと耐える。

動きが止まったら一定のペースでリールを巻く。

海面に魚が見える。もう強く抵抗していない。

この時点でハッキリと分かった。魚の正体はアジだろう。
口切れが心配だけど、イチかバチか一気に巻いて抜き上げる。

すると、尺サイズのきれいなアジが釣れた。
このサイズがいきなり釣れるとは思っていなかったので、意外な展開。

釣れたアジ

口にハリが一つかかっているけど、尾ビレ付近にもハリが2つかかっている。

激しく抵抗している間に尾ビレにもハリがかかっってしまったのだろう。

このサイズのアジには小さすぎる仕掛けだったと思うので、抜き上げることができたのは幸運だったのかもしれない。

おいしくいただきたかったので、急いでエラ部分を切断して血抜きする。

まだアジはいるだろうと思い、仕掛けを大きいものに変えて釣りを続ける。

しかし、入れ食いとは程遠い状況は変わらない。

アジを足止めするためにコマセは同じペースで撒いていた。

もちろん、毎回の投入時にタナの調整も丁寧にしていた。

しかし、少しずつタナを上げても、逆に下げてもなかなかアタリが続かない。

そして、すっかり真っ暗になり、コマセもなくなりかけてきたころ、3回目のアタリが・・・

2回目の時と同じようにゆっくりと魚の反応に合わせながら慎重に寄せる。

海面から抜き上げて姿が見えた。
これもアジだけど、サイズは小さい。20センチくらい。

しかし・・・ボトン! バラシてしまった。

その後もしばらく粘ったけど、午後7時ごろにコマセもなくなり、ついに納竿。

結局、3時間弱の釣りの間、アジのアタリは3回のみ。
1匹の釣果、2回のバラシで終了。

群れが小さいのかな。
最後に掛かった20センチほどのアジも6本のハリに1匹しかかかっていなかった。

釣り方もこの日の状況とミスマッチだったような気がする。

この日のアジの群れの大きさやサイズを考えるとサビキではなく、ウキ釣りの方が確実に仕留めることができたかもしれない。

次の機会にこの堤防で同じ夕方の時間帯にアジを狙うなら、ウキ釣りスタイルで1本バリにオキアミをつけエサにして、1匹1匹良型のアジを狙って釣っていくのはどうだろう。

そんなことを考えながら、宿泊予定の宿へ。

楽しかったけど、くやしさの方が大きかった。

この日の釣果

釣れたアジ

アジ1匹。
ほぼ30センチぴったり。

 

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