千葉・館山・相浜港「安田丸」で船釣り(スマガツオ&ショゴ&イサキ)~2021年12月2日の船釣り
大型シマアジを本命に、青物たちを狙っていく
今年ラストの船釣りへ
2021年12月2日、館山・相浜港発の「安田丸」さんにお世話になって、沖釣りをしてきました。
今回はその時の船釣りレポートです。
当日は朝5時半集合、6時出船というのが事前に船宿から聞いたスケジュール。
しかし、いつもながら乗船する釣り師さんたちは皆、定刻より早く来ていて、それぞれ準備も済ませており、出船したのは5時44分。
早いもので、もう12月。
早朝の船に乗っていると冬の寒さを感じるような冷たい風が船上を通り抜けていく。
午前6時5分ごろ、最初のポイントに到着。
この日の前日は強風が吹き荒れ、海は大シケだったはずなので、水温がかなり下がっているのではないかと考えていた。
だから、早朝は魚の食いがあまり良くなくても仕方ない。
日が出て、水温が少しずつ上昇していく時間帯が勝負かなと思っていた。
ところが、船長から「どうぞ。ウイリー仕掛けの人は底から5メートルくらいを探ってください。長ハリスの人はタナ20メートルに合わせてください」というアナウンスがあった直後の1投目からいきなりアタリがくる。
あまり強い引きではないので、青物ではないのは分かった。
釣れたのはイサキ。40センチ弱のなかなかのサイズ。
その後もアタリがあるものの、取り込み直前でのバラシ(ムロアジ、ウマヅラハギなど)や外道たち(メイチダイ、フグなど)が顔を見せてきたり。
事前の予想と違って魚たちの活性は悪くない。
ちなみに、この日は出船前に船長と少し話をしたときに、「朝はエサ取りが多いかもしれないので、ウイリーの方がいいと思います。後半は状況次第では1本バリの長ハリスも有効になるかもしれません」というアドバイスをいただいていたので、早朝の時間帯はウイリーで勝負していた。
そして、大型のシマアジとともにぜひ釣りたい本命魚として考えていたカンパチの釣果も上がってきた。
もっとも、カンパチというよりショゴ(カンパチの若魚)のサイズだけど。
さらに良型のイサキや沖メジナなども釣れてくる。
そして、午前8時過ぎに連続で強いアタリ。
竿が真っすぐ海に突き刺さるように引き込まれていく。
ドラグを締める前に一気に潮に乗って走られた後に根に潜られてハリスを切られたり・・・
格闘した後に何とか海面近くまで上げて、ゆっくりとハリスを手繰り寄せているときにスッポ抜けがあったり・・・
「シマアジのアタリだよ。惜しかったねぇ」とお隣のベテラン風の釣り師さんに声をかけていただく場面が続く。
その後、そのお隣の釣り師さんが7キロ級の超大型のマダイを釣り上げたり、僕の竿にも秘かに狙っていたスマガツオが連続でヒットしたりと、この時間帯までは船中でもアタリが多かったと思う。
しかし、この日はシマアジの姿は見えずで、何度かポイントも移動していく。
後半はアタリのないキビシイ時間帯が続く
事前の予想と違って早朝からアタリも多く、期待も膨らんでいた。
この調子ならば、シマアジとともに本命として考えていた青物たち(スマガツオ、カンパチ、ワラサ)をたくさん釣り上げることができるのではないか。
・・・しかし、水温が上昇していくころになると逆に船中はすっかり静かになり、皆アタリがない。
僕はこのタイミングで、ウイリー仕掛けをしまい、1本バリの長ハリスに変更する。
でも、効果がない。ハリスを5号から4号に落としてみるが効果なし。
あまりにもアタリがないので、切られることを覚悟して3号まで落としてみると、20センチくらいのアジが釣れた。
結局、後半は2度ほどのアタリがあったものの、いずれも取り込めず。
早朝のような時合いが来ることはなく、午後11時45分ごろ沖上がりとなり、終了。
事前の予想(前半は渋めで、後半に魚の活性が上がる)とはまったく逆の結果だった。
同船した釣り師さんの中にも同じような感想を言っている人がいたけど、本当に釣りはやってみなければ分からない。
それでもスマガツオやショゴの釣果もあったし、いつもながらのドデカいアタリも何度かあったし、それなりに久しぶりの船釣りを楽しめたと思う。
そして、正午ごろに無事に相浜港に着き、いつものように船長のお父さまやお母さまの優しい出迎えを受ける。
おつかれさまでした。
船長、同船した皆さん、今回も大変お世話になりました。
この日の船釣りの釣果
スマガツオ、ショゴ、イサキ、メジナ、アジ。
ちなみに、この日は船上から雪をかぶった富士山がくっきりと見えていて、とてもきれいだった。
かつて葛飾北斎も海の向こうに見える富士に心を奪われて、その情景をたくさんの浮世絵として描いたのだろうけど、現代に生きる僕でも同じように見とれてしまうほどの絶景だった。
やはり船上は気持ちいい。
来年も楽しい船釣りをたくさんしたいと思う。