サヨリ釣り(ベタナギの勝浦の堤防にて)~2022年2月24日の釣り
サヨリ釣り~ベタ凪の海にて
前回とは打って変わってベタ凪の海
2022年2月24日、外房・勝浦の堤防(テトラ)へ行き、一日を通してサヨリを釣り(この冬7度目)をしてきました。
今回はそのときのサヨリ釣りのレポートです。
前回のここでの釣行のときは波が高く、この場所のサヨリ釣りには条件的に良かったとのこと。
しかし、今回は前日の予報によると波がなくてナギになりそうな様子。果たして、どのような釣りになるのか。
今回も気合を入れて夜明け前に現地へ。
この日は早朝から北風が強く、堤防の上はかなり寒い。
1月・2月と何度か早朝から釣りに来ているけど、今季一番の寒さだったと思う。
さて、日の出とともに釣りを開始。海は予報通りベタ凪。そして、潮は澄みぎみ。
この日も堤防には7~8人の釣り師さんがすでに来ていて、それぞれ準備をしたり、釣りを始めたりしている。
条件的にあまり良くない日ならばマズメの時間に数を稼いでおきたい。
この日も前回同様に早い段階からアタリがあり、なかなかの良型が上がる。
ただ、やはり前回同様にポツポツとは釣れるけど、なかなか続かない。
今回はハリスをフロロカーボン(0、4号)で用意し、ベタ凪を予想してアタリウキもいつも仕様しているものよりワンサイズ小さいものを使用する。
足元にコマセを打ち、7~8メートルくらい沖に仕掛けを入れてフカセていきながら、アタリを待つ。
・・・なかなかアタリがない。
微妙なウキの動きを捕らえ、竿を起こしてアワセを入れないと数が伸びないのだけど、そもそものアタリがない。
やはり、波っ気がなさすぎるのか。潮が澄み過ぎなのか。
ちなみに、下の画像は午前10時すぎの海。まさにベタ凪。
条件に関わらず釣果を伸ばす釣り師さんたち
ここは足場の悪いテトラゆえ、釣り座を取れる場所が限られているため、ごく限られた範囲の中で2~3メートル間隔で釣り師さんたちが竿を出している。
だから、他の人にサヨリが釣れているのもすぐにわかる。
僕を含めてあまり活発にサヨリが上がっている様子がないのに、隣の釣り師さんはコンスタントに釣り上げている。
そして、その釣り師さんの奥で竿を出している釣り師さんにもサヨリがコンスタントに上がっている。
すでに僕はベタ凪という条件を考慮して「自然にフカセて食わせる釣り」ではなく、「誘って食わせる釣り」に作戦を変更していた。
でも、劇的な効果があったとは思えない。誘いを入れてもポツポツと釣れる程度・・・なかなかキッカケがつかめない。
その間も隣の釣り師さんはスランプもなく、もくもくと釣り上げている。
その一方で、ほとんど釣れずに「今日の凪では無理だ」と言って早々と竿をたたまれた釣り師さんもいて、この日は本当に釣果に差が出ていた。
僕は前々回、前回とこの釣り場で経験したことがまったく生かせない条件の中、それでも何かキッカケを掴みたくてあがき続ける釣りを続けていた。
そして、午後2時を回るころには、ほとんどの釣り師さんが帰って行かれた。
やがて、午後3時ごろには隣の釣り師さんも納竿され、僕はたった一人になってしまった。
夕方のマズメ前にもう一度サヨリの活性が上がるはず。
それを期待して、夕方に近くなっても相変わらず凪のままの海で竿を出し続ける。
ただ、願いもむなしく、1匹追加したのみ。
フグ帝国の攻撃を受けながら、納竿した午後5時半まで粘ったものの、午後は本当に釣果が伸びなかった。
ちょうど納竿を始めたころ、後ろを振り返ると一人の年配の男性が立っている。
そして、「どのくらい釣れた?」と訊いてくる。
「いや、1日釣りをしていたのに少ないです。20匹ちょっとくらいかな」と僕が言うと、
「今日はナギだったからな。でも、俺はあっちの奥で朝から昼ごろまで釣りしたけど、50匹くらい上がったよ」と言う。
どうやら、その人も釣り師さんで、この日テトラの一番奥の方で釣りをしていたらしい。
半日で、50匹・・・しかも、多くの人が苦戦していたベタ凪の海での釣果。
僕の隣の釣り師さんも釣り上げていたけど、さらに多くの釣果を上げていたとは。
上には上がいる・・・一日ぐったりするまで釣りをして、またしても外房サヨリ釣りの難しさを痛感。
ちなみに、僕に話しかけてきたその釣り師さんは翌日も釣りをする予定で、翌日の釣りに備えて夕方の海の様子を見に来たとのこと。
僕は上達するためのヒントがほしかったので、思い切っていくつか質問してみた。
ありがたいことに、10分ほどその釣り師さんと話をすることができ、2つヒントをいただいた。
ポイントは「エサの付け方」と「使用するウキの大きさ」。
とくにアタリウキについては、この日は先述したように普段よりワンサイズ小さいものを使ったけど、それでも「それじゃ大きすぎるよ」と指摘を受けた。
エサ付けについても十分注意していたつもりだったけど、それでも甘かったらしい。
スレが始まったサヨリたちを条件のよくない日(ベタ凪、澄み潮)に釣るには、微妙な差が釣果を決定的に左右するということか。
実はやさしい地元の釣り師さんに感謝しつつ、勝浦の海を後に帰路へ。
この日のサヨリ釣りの釣果
25匹・・・前回より1匹だけ多い程度の数。
違うのは、前回は半日での釣果だったけど、今回はまるまる1日かけての釣果だったということ。
ただ、ほとんど釣れなかった人もいる一方、決していい条件ではない中で、すでに述べたように僕の数倍の数を釣り上げている人もいる。
あまりにも奥が深いサヨリ釣り。改めてそれを痛感することになった。
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