サヨリ釣り~スレ始めた魚たちを数釣るために。

一進一退のサヨリ釣り

地元の釣り師さんからいただいたヒント

2022年2月下旬に外房・勝浦の堤防(テトラ)へ行き、サヨリを釣りをしてきましたが、ほとんど同じポイントで釣りをしているのに、人によって釣果の差があまりにも大きいことを改めて目の当たりにしました。
今回はその日の経験をもとにしたサヨリ釣りについての考察記事です。


その日は朝マズメからサヨリを狙って釣りをしていた。
昼ごろまでは7~8人の釣り師さんがいたけど、僕以外の人は昼~午後3時ごろの間にそれぞれ納竿されていた。

たった一人ポツンと堤防に残って夕方まで粘っていたら、その日の午前中に竿を出していたという釣り師さんが堤防にやって来た。
明日もサヨリ釣りをするので、それに備えて夕方の海の様子を見に来たという。

そのときに、たまたま話をすることができたので、思い切って質問してみた。

「今日は釣れる人はずっと釣れ続けていましたし、まったく釣れていない人も多かったですよね。僕も途中からなかなか食いが悪くなってしまいました」
「僕もハリスはゼロヨン(0.4号)使っているし、コマセも打っているし、今日は凪だったから誘いもかけたりしました。でも、なかなか数が伸びなかったです」
「何が違うのかずっと考えていたけど、やっぱりエサ付けかなと思っているのですが・・・」

そう言って、普段の僕のエサ付けしたハリをお見せして、「これでは食わないでしょうか?」と尋ねてみた。

すると・・・「背掛けにして、ハリ先をアキアミの頭、できれば目と目の間くらいにうまいこと出すようにする。それから、オキアミを真っすぐになるようにつけるんだよ」
「別に腹掛けでもいいけど、その場合もとにかくオキアミを真っすぐになるようにね。ハリ先は出したってかまわない」

そして「こんな感じだよ」と僕のハリにエサをつけて見せてくれた。

その釣り師さんの教えてくれたエサの付け方を再現すると・・・下記の画像のようだったかな。

背掛けタイプ↓↓

サヨリ釣りのエサ付け

腹掛けタイプ↓↓

サヨリ釣りのエサ付け

本当は、もう少しハリ先が頭に近かったかもしれないけど・・・大胆に尾羽根だけでなく、本体の下部分を大きくカットしていた。

大事なことは、「オキアミの頭の近くにハリ先を持ってくる」、「オキアミを丸めず真っすぐにハリにつける」ということ。

基本的なことだけど、「スレ始めたサヨリを釣るには本当に大事なこと」と念を押すように教えてくれた。

それから、「俺は誘いなんてかけないよ。コマセの中にエサを入れて自然に漂わせる。まあ、人によって釣り方は違うけどな」という。
・・・うーん。それについては、自分でさらに修行を積んで判断するしかなさそうだな。引き出しは多い方がいいと思うけど、なかなか難しい。

さらに、「アンタの使っているウキ、ちょっとデカすぎるな。もっと小さくしないと。オレのはこのくらいだよ」
と言って、人差し指と親指を丸めて小さなマルい輪を作って見せてくれた。

そして、「デカいウキだとアタリが取れない。それに、サヨリがウキの抵抗を感じてエサを飲み込まないよ」と。

実は、この日はベタ凪だったので、僕もそれを考慮して普段使っているウキよりワンサイズ小さいものを使っていた。

サヨリ釣りのウキ

上記画像の右側が普段使っているウキ(直径14mm)。
そして、左側がこの日に使っていたウキ(直径11mm)。

僕としては、ずいぶん小さくしたつもりだったけど、それでも大きすぎるとは。

ただ、その釣り師さん曰く「波があっても凪であってもウキの大きさは関係ない。俺はいつでも小さいのを使っているよ」「波が高くたって、食いつけばウキが沈むからね」とのこと。

・・・なるほど。これまた分かっているつもりだったけど、甘かったようですね。

釣り具店で、ウキをゲット

そんなわけで、次回の釣行に備えて早速ながら釣り具の量販店へ。

サヨリ釣りのウキ

上記のシモリ玉(NAKAZIMA社の「蛍光シモリ」)のうち、2種類を購入。

一番右のはもともと持っていたもので、4号タイプ(直径11mm)。
真ん中のは、3号タイプ(直径10mm)。
一番左のは、2号タイプ(直径8mm)。

人の目から見ると・・・このわずかな大きさの差がそれほど釣果に影響するのか、と思ってしまうほど微妙な違いにしか思えない。

ただ、藁にもすがるような状況なので、次回の釣行時は2号タイプをメインで使ってみる予定。

もちろん、丁寧なエサ付けとウキの変更だけで地元の釣り師さんたちと同じように釣れるほど簡単ではないだろう。

でも、少しでも上達できる可能性がある限り、挑んでみたい。

あとは、微妙にウキが動いたら、空振りを気にせずにどんどんアワセを入れていくこと、かな。

うまい人たちは、「ピシッ! ピシッ!」としきりに竿を立てているのがとにかく印象的だった。
今までのサヨリ釣りの現場であれほど頻繁に竿を立てている人たちを見たことはなかったと思う。

願わくば、次回の釣行時に選ぶ場所(現在のところ、未定)にもサヨリの群れがいますように。

 

 

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