シマアジ五目の沖釣りへ(館山・相浜港「安田丸」)2022年9月16日の釣り <後編>
一級釣り場の布良瀬で、シマアジ五目釣りへ<後編>
シマアジの活性はいかに?
2022年9月16日、館山・相浜港発の「安田丸」さんにお世話になってシマアジ五目の沖釣りをしてきました。
今回はそのときの船釣りレポート(後編)です。
午前5時前から南房沖の布良瀬で始めていた船釣り。
潮の流れも良いとのことで、序盤からイサキやアカゼムロ、ヒラソウダなどのうれしい外道たちが竿を曲げてくれている。
しかし、なかなかシマアジの姿にお目にかかれない。
いつシマアジのスイッチが入るかは分からないので、早朝からずっと意識していたこと(手返しを早くすること、誘い続けること)を続けていく。
ちょうど折り返し時間の午前7時を過ぎるころに少しアタリが遠のく時間帯があったので、大物が来た時に切られることを覚悟してハリスを4号に落として、魚たちの様子を探り直すことにする。
しばらくすると、またアタリが戻ってきてイサキたちが顔を見せてくれ始める。
午前8時ごろ、ようやくイサキとは違う強い引きがくる。
慎重に巻き取りたいけど、サメたちに横取りされる心配があるので、ハリス切れや口切れでのバラシも覚悟してチャカチャカとリールを巻く。
上がってきたのは、シマアジ!
大きくはないけど、ようやくの本命の釣果に安堵する。
今回はなんとか取り込むことができた。
数をあげていけば、いずれ良型を手にできるときがくるかもしれない。
それまで以上に、早めの手返しとシャクりによる誘いを意識して釣りを続けていく。
沖上がり前に、再び強烈なアタリ連発!!
1匹シマアジを釣り上げた後は、一度だけやや小ぶりのシマアジを海面まで引き上げたもののバラシてしまったことがあったのみで、なかなか釣果が伸びない。
早朝からずっと休みなく竿をシャクり続けてきたので、午前10時ごろにはかなり疲れが出てきていた。
でも、沖にいられるのはあと1時間あまり。
ここで手を抜いてはいけないと自分を奮い立たせて、ひたすら続ける。
安田丸の船長が、ご自身のブログで毎日の釣果を報告しているときに「本日の戦(いくさ)」とタイトルに記載しているけど、まさにその通りだと思う。
やや大げさかもしれないけど、釣りは戦いそのもの・・・自分との戦い、魚たちとの戦い。
ただ、この日はなかなかシマアジのスイッチが一気に入る時間帯がこない。
小型のイサキが釣れるたびにキャッチ&リリースをしながら、じっと時合いを待つ。
もうお土産となる魚は充分釣ったので、この時点でハリスを5号に戻して大物狙いにシフトしていた。
しばらくすると、船長から「このひと流しで終了になります」とのアナウンスが・・・
今日はこれ以上の大きなアタリはないかな、とあきらめかけていた時、突然竿が真っすぐ海面に引き込まれるような強い引きがくる。
しかし、完全に魚に主導権を握られたまま無念のハリス切れ。
よほどの大物だったのか、それともハリにかかった魚をサメが一気に持って行ったのか。
そして、このすぐ後も仕掛けを投入して一度シャクり上げたときに強い引きがくる。
今度は海面近くまで魚を引き上げることができたけど、最後の反転攻勢を受けた時にハリがすっぽ抜けてしまった。
うっすらと見えた魚体から察するところ、イナダだったのではないか。
青物が回ってきたのなら、チャンスがあるかもしれない。
船中ではすでに片付け始めている人もいるけど、僕はあきらめが悪いタチなので、ギリギリまで竿を出し続ける。
すると、今度は仕掛けを指定されたタナに落とした瞬間にググーッっと竿を引き込むアタリがくる。
これが今日最後のアタリになることは分かっていたので、なんとか竿をためて耐える。
魚が止まったので、すぐにリールを巻き始めた時、魚の引きがまったくなくなってしまった。
・・・最後もハリス切れで万事休す。
ここで、タイムアップ、沖上がり。
終始アタリが多く、楽しい釣りになったけど、自分の技術の未熟さを実感することも多く、悔しさも残ってしまった。
ただ、この楽しさと悔しさの入り混じった感覚こそが船釣りの醍醐味なのかもしれない。
午前11時過ぎに、船は無事に相浜港へ。
船長、船長をサポートする船宿の皆さま、そしていつも分かりやすく丁寧にアドバイスをくださる「I」さん、今回も大変お世話になりました。
秋は魚種も豊富で、とりわけコマセ釣りをするには楽しい季節。
また遊びに伺います。ありがとうございました!
この日の船釣りの釣果と料理の一部
ヒラソウダ
アカゼムロ(アカムロ)、ムロアジ
なお、最大のアカゼムロは40センチピッタリの良型もあった。
シマアジは1匹のみ。イサキは多数。
その他、フグ、サメなど。
シマアジとアカゼムロの一部は刺身で、ヒラソウダは薬味をたっぷり入れてタタキにしていただいた。
とくに、タタキはカボスを絞ったポン酢につけると最高のうまさだった。
また、アカゼムロは漬けにして1日冷蔵庫で寝かせたものをシソでくるんで、少々のワサビをつけて食べるとさらに絶品の味わいだった。
もちろん、今回も干物を作った。
イサキは煮つけと塩焼きであますことなくいただいた。
魚づくしの食事になってもウマすぎてまったく飽きがこない。
改めて、釣り船「安田丸」さんと南房の海に感謝!