布良瀬にてシマアジ五目釣り(館山・相浜港「安田丸」)~2022年12月6日の沖釣り
キロ級のシマアジや多種多様な魚たちがお目見え!
序盤は想定以上の寒さが大敵に。
2022年12月6日、館山・相浜港の「安田丸」さんにお世話になり、2022年最後となる沖釣り(シマアジ五目)をしてきました。
今回はそのときの船釣りのレポート記事です。
この日は出船前から冷たい雨が降り続いていた。
ちょうど集合時間になる頃、船長から「今、雨がピークなので少し出船をズラしましょう」と提案があり、当初の予定より20分ほど遅い時間に港を出発。
船長のお話の通り、船が出るころに一時的に雨が上がったものの、北風も吹いていて船上はとにかく寒い。
ただ、こんな日こそ釣れるのではないかという期待の方が強く、僕を含めて同船した4人の釣り師さんたちも皆、沖に出るころには釣る気マンマンの雰囲気に満ちていたように思う。
そして、その期待通りに朝マズメからチャンスタイムが始まった。
すぐ左隣の釣り師さんが本命シマアジを釣り上げる。
いわゆるキロ級(重さ1キロを超える型)のシマアジ。
そして、今度は右隣の釣り師さんにも竿をググっと曲げるような強いアタリがあって、やはり同じくらいの型のシマアジを釣り上げている。
僕にも1投目からアタリが出ていて、カワハギ、ウマヅラハギ、ベラなどが釣れていた。
どうやら海の状態(水温や潮の流れ)は良さそうな様子。
そして、沖に着いてから30分ほどすると、重さはないけれどグーっと下に引くような、強い力をもつ魚がアタってきた。
これは・・・シマアジかな。
魚に走らせないように注意しながら一定のリズムでリールを巻き、また魚が引き始めたら竿を持って耐え、動きが止まったらリールを巻く。
これを繰り返していると、いよいよ海面にキラッとひかる魚体が見えてくる。
シマアジ!!
念のため、船長にお願いしてタモですくい上げてもらう。
船上に上がったのは・・・けっして良型とは言えないけれど、まあまあサイズのシマアジ。
重さは1.35キログラム(船長が重さを計ってくださった)。
この時には、船上の雰囲気でチャンスタイムに入っているとハッキリ認識していたので、「まだまだガンガンいくぞ!!」と思っていた。
しかし・・・寒さと、またしても降り始めた冷たい雨と、ときおり船を吹き抜ける北風で・・・指が思うように動かない。
仕掛けを接続するスナップサルカンを開くこともままならない。
いくつか対策をしてきたつもりだったけど、まったく役に立たないほどの寒さが指先を襲う。
そして、不思議なことに指先以外に寒さはほとんど感じない。
同船した釣り師さんたちもチャンスタイムなのに、寒さのために手返しが遅くなるもどかしさを感じている様子。
太陽が出てくれば、指が日差しに温められ、いずれ自由に動かせるようになることは知っていたけど、この日はそれも期待できない。
指に自分の息を吹きかけながら、釣りを続ける。
船上は寒いけど、安定した海水温のおかげで魚たちの食いは活発!
指先はたしかに冷たくなりすぎて動かしづらい。
でも、仕掛けを回収したときにビシ(コマセを入れるカゴ)を掴むと、ほんのりと温かかったので、海水温はかなり安定しているのだろうと実感していた。
そのおかげなのか、思うように指が動かず手返しは遅かったけど、本当にアタリの多い一日だった。
前述した魚たち以外にもヒラソウダ、イサキ、カゴカキダイ、アイゴなどなどが顔を出してくれていた。
種類だけでなく、型の小さなものは魚種を問わずにかなりリリースしたと思うので、実際に釣り上げた魚の数はずいぶんあったと思う。
さらには、マダイの2連掛けがあったり・・・
なかなかのサイズのイシガキダイが釣れたり・・・
うまそうなカサゴが釣れたり・・・
小ぶりのシマアジも釣れたり、わずかに尺サイズに満たないくらいの良型のマアジも数匹釣れたり・・・
他には、海面まで引き上げてきたのに、タモですくい上げる直前に無念にもハリスを切られてしまった良型カンパチもいたり・・・
指先の寒さは船を降りるまで続いていたけど、本当に魚たちの食いのいい一日で楽しかった。
そして、午前11時半ごろに沖上がりとなり、相浜港へ。
下船後に同船した釣り師さんたちとお話したら、やはり皆さん「朝の食いのいい時に、思うように指が動かなかったのが響いたよなぁ」と悔やんでおられた。
ちなみに、この日の乗船客は皆そろってキロ級のシマアジを釣り上げていた。
お一人だけキロ級シマアジを複数釣り上げていた釣り師さんがいて、その方はタナを広く(底から5メートル~15メートルくらい)取っていたと仰せだった。
また、使用していたハリスもやや太めの5号、6号をメインにしていたと仰せだった。
この日はアタリ重視で、底付近をメインで狙い、ほとんど4号ハリスで通していた僕とは対照的で、またしても次の課題を持ち帰ることになった。
まあ、それが釣りのおもしろさなのだろう。
2023年初の船釣りが待ちきれない。
南房の海の幸をおいしくいただく。
釣り上げたシマアジは、そのままの刺身で食べたり、
一晩、昆布に漬け込んで冷蔵庫で寝かしてから切り身にして食べたり。
なお、マダイやアイゴ、イシガキダイ、カワハギ、ウマヅラハギ、カサゴは豪快な切り身にして、白菜とネギをたっぷり入れた鍋に入れておいしくいただきました!
一気に鍋に入れすぎて、どの切り身が何の魚なのか分からなくなってしまったこともあったけど、とにかく全部が全部うまかった!
いつも楽しい船釣りをさせてくれる釣り船「安田丸」さんとおいしい海の幸を育んでくれる南房の海にまたしても感謝の気持ちでいっぱい。
ありがとうございました!!
2023年もお世話になります。よろしくお願いします。