サヨリ釣り再考察~外房・勝浦で考えたこと 補足編
釣れない時間帯に釣るには
釣りにくい時間帯。それでもきちんと釣る人とは?
サヨリ釣りを一日していると、どうしても釣りにくい時間帯があるように思います。
たとえば、こんな条件のとき・・・
「晴れ」 「風は弱い」 「ナギ」 「潮止まり」 「潮 澄み澄み」
サヨリは見えるくらいいるんだけど、なかなか食ってこない。
1月22日の釣りの際、隣で釣りをした地元のおじいさんの釣り方が新たなヒントになるのかもしれないと思って、改めて考察したことを簡単にまとめてみます。
「外房・勝浦のサヨリが教えてくれたこと」という記事の補足編です。
前回の記事では、エサ付け(エサの鮮度・丁寧なハリ付け)、ハリス(細さ・長さ)、誘い(エサを動かす・動きに変化をつける)が大切だと書きました。基本的に、サヨリを見釣りしながら観察を続けたことによって分かったことでした。
今回は、サヨリではなく、地元のベテラン釣り師さんからお聞きした内容や実際の釣りを見て考えたことが主な内容になります。
コマセに秘策があるのかな?
そのベテラン釣り師のおじいさんのコマセを最初見たとき、「へえー!」という驚きがありました。ものすごくうすかったので。「こんなうすくていいの?」と言いたくなるくらいに。
サヨリのコマセは、コマセ色の海水を撒くくらいでちょうどいいというけど、その釣り師さんのコマセは、色がほとんどなかった。まるで水汲みバケツで汲んだ海水そのままのように。
おじいさんは、その海水色のコマセをヒシャクでバシャバシャ撒いていた。
しかも、そのヒシャクは釣り用のヒシャクではなく、もっと大きなもの。たとえて言うなら、お墓参りの時にお墓に水をかけるときに使うようなモノ。
最初は、たえず撒き続けるためにうウスめに作っているのかなと思っていた。
でも、おじいさんが釣りをしながら僕に何げなく言った言葉・・・
「この時間は、サヨリはなかなか口を使わないなぁ。食ってこないよなぁ」
あとで思い返すとこれがおじいさんの釣り方だったのかなという気がしてきた。
なぜなら、そう言いながらもおじいさんは、それなりに釣っていたので。少なくとも釣りにくい時間でも、回りの人よりたくさん釣っていたのは事実。
おじいさんの作戦は・・・
サヨリを足止めするために常にコマセは撒き続ける。
でも、ウスいからコマセでサヨリを満腹にさせにくい。
だから、他の人より自分の食わせポイントに寄っているサヨリたちは、口を使いやすい。つまり、つけエサに食い付きやすい。
と、僕は帰りがけのクルマの中で考えた。・・・でも、本当にそうだろうか?
それは分からない。今後の釣行(その日の条件次第だけど)で検証していきたいと思います。
ハリに工夫している・・・らしい
僕がサヨリ釣りに使っているのは、もっぱら袖ばり。
おもに4号と5号を使用。予備用として3.5号も。
前回の記事で「サヨリを見釣りしたとき、初め興味を持ってエサを追って来たサヨリが、少しでもエサからハリが出ていると危険を感じたようにプイっと回れ右をする」と書きました。
実際に、ハリを完全に隠すようにエサ付けするとアタリになることが多かった。
丁寧なエサ付け・・・これがサヨリの数釣りには本当に大事だなと改めて実感している。
でも、細くて小さな袖バリにきれいにオキアミをつけるのは、なかなか難しい。
とくに、ハリ先にオキアミの頭部分をキッチリ合わせることや時間経過によって解凍が進み、グシャッとなってきたオキアミを外れないようにハリ付けするのは意外と難しい。
釣りをしている最中に、そのベテラン釣り師のおじいさんが僕に
「ハリとかハリスはどんなの使っているの?」
と質問してきたときがありました。
そのとき、おじいさんを見ると何やらカッターでハリをカットしている、というか形を整えているようでした。
僕が質問に答えたあと、「そのハリ、何ですか?」と訊くと
「ああ、俺はチヌ用のハリ使っているんだよ。サヨリが食い付きやすいように先っぽを少し削ってさ。まあ、本当は袖バリがいいんだろうけど、俺はいつもコレ使っているんだよ」
そのときは、人によっていろいろやり方があるんだな、くらいに思っていた。
これまた後で思ったことだけど・・・
おじいさんは、エサ付けしやすいようにチヌバリを使っていた。
小物釣り用のハリの中では、チヌバリは比較的大きいからキレイにエサ付けしやすい。
だから、サヨリが食い付きやすい。そして、当然手返しも早くなるから他の人よりもたくさん釣れる。
たぶんそうじゃないかな? ・・・分からない。これは、ぜひ検証してみたい。
ということで、さっそく次回は新しいハリをいろいろ試したいと思います。
でも、こんなふうにいろいろ試行錯誤しているけど・・・次回はまったく釣れなかったりして。