サヨリ釣り~千葉・南房総の磯 サヨリの好ポイントにて
南房総の磯 サヨリの好ポイントへ
サヨリ釣りにとっては良さそうな条件だったが・・・
2月21日、南房総の磯へサヨリ釣りに行きました。
前回こちら方面に来た時は、真冬の寒さやみぞれが厳しく、水温もかなり低めでキビシイ釣りだったけど、今回はまるで春という感じのあたたかさ。近くの小さな山からはウグイスの鳴き声も聞こえてくる。
釣りの条件としては・・・
この地域に強風が吹いたのも4日前だったし、大雨も最近は降っていないから潮の濁りもないだろう。あまりの澄み潮も困るけど、濁りがありすぎるとサヨリは釣れない。
前日発表の天気予報を見ると、当日は午前中は北東の風。午後から東の風。
風速は5メートル~7メートルくらい。適度な波っ気もありそう。
出典:海天気jp https://www.umitenki.jp
ということで、サヨリ釣りに不可欠な追い風を終日通して利用するために、南と西の両方に面して釣り座をとれる磯に行くことに決定。
午前10時ごろ現地到着。ちょうど干潮の時間。
天気はイイ感じだけど、潮が澄み澄み。水深4メートルくらいある底までが丸見え。
これだとサヨリたちは警戒して近くまで寄ってこないかなと多少不安になるものの、とりあえず釣り開始。
サヨリを寄せるために、コマセをまく。
でも、はじめに寄ってくるのは海鳥たち。その後は毎度おなじみのフグさんたち。
たまにベラなど。
この時間帯は予報より風も弱く、波もほとんどない状態。
そのため、払い出しがあまりなくコマセが効きにくい↓↓
こういう日は、なるべく外海に突き出している磯の先端がいいのだろうが、ここではこれ以上先には行けない。辛抱強くコマセをまき、サヨリの群れが寄るのを待つ。
仕掛けを投げ入れて、そして誘っても誘っても本命のアタリがない。
ここで、しばらく置き竿にしてコマセまきに集中する。
潮の動く時間になると魚もかすかに動き始める
置き竿&コマセまき集中作戦を開始して30分くらい。
ちょうど潮が上がり始めたころ、海が少しざわついてきた。
そして、午前11時半ごろ、置いたままにした竿がヒュンヒュンとしなっている。
フグじゃない。サヨリかな?
あわてて竿を持つと、かなりの引き。右に左に流れるように動く。
サヨリなのは分かったけど、今まで経験したことがないくらいの強い引き。
上がってきたのは、本命サヨリ。35センチくらいあると思う。
その後、ポツポツとアタリがつづき、少しずつ釣れる。入れ食いという感じではない。
しかも、この日はアタリが弱く、ウキがほとんど動かないことが多かった。とくにナギの時間帯では、アタリの見極めが難しかった。
さらに、この日はサヨリが近くまで寄ってくれず、ポイントが遠かったのもアタリの見極めを難しくしていたように思う。
ちなみに、この日は事前の予報より風も弱く、波っ気がなかったので、アタリウキにはいつもよりワンサイズ小さいシモリ玉(5号)を使っていた。
でも、これ以上小さいのは持っていなかったので、小さなアタリにアワセられるようにウキの動きと竿先の感覚に集中。
やはり、ウキはほとんど動かない。でも、ほんの少し魚の気配が竿先に伝わってくる。
「あれ?」っと、アワセてみるとハリにかからず、エサだけ取られているというパターン。
それなのに、ようやくハリにうまくかかった魚を引き上げるときは、どの魚もすごいパワーで抵抗する。
今年何回か釣りをした勝浦の時には、ほとんど気にならなかったサヨリのすさまじいパワー。
まるで中型クラスの青物のような引き。
なかには、ジャンプを繰り返して強引にハリを外していった強者も・・・
どの魚も最初のアタリは、本当に弱いのに。魚の活性が高いのか低いのか。
また、この日はハリがかりがとても悪く、せっかくアタリがあってもスッポ抜けも多かった。
そのため、ハリを大きなサイズに替えたものの、状況はあまり変わらず。
一進一退の釣り。ただ、釣れるのは大型ばかりなので、その点はおもしろかった。
そのような釣りが、午後3時ごろの満潮の時間まで続いたと思う。
そして、潮止まりのころにアタリがパタッと途絶えて、それ以降はフグやベラのアタリもなくなり、午後4時過ぎに納竿。
結局、釣りあげたのは10匹。
スッポ抜けやバラしたのは・・・10匹以上あったと思う。
楽しさ3割、くやしさ7割かな。
いろいろ課題の残る釣りでした。
次回以降の課題は・・・
今回のサヨリ釣りの経験で、自分なりに課題を見つけたので整理してみました。
①アタリウキ
アタリウキは、大きさでは4種類(大、中1、中2、小)くらい用意する。ちょっと小さすぎるかな、くらいでちょうどいい。
そして、当日の天気や潮の色に合わせて、各大きさごとに2~3種類の色(黄色、だいだい、緑など)を持っていくこと。そうでないと、微妙なアタリが取りづらい。
②アワセ
スッポ抜けやバラシを覚悟で、アワセはピシっとシャープに決める。
中途半端なアワセでは、なかなかハリにかからない。場所やその日の水温などの条件によっては、それくらいサヨリは警戒して口を使ってエサを飲み込まないことがあるので。
③コマセ
事前の予報より波がない(払い出しがない)ときは、サヨリが近くに寄らないので、その場合は配合エサを多めに入れて、コマセをダンゴ状に作って遠投できるようにしたほうが良い。
最後に思わぬお土産をいただく
そんなわけで、課題の多い釣りだったけど、最後に思わぬいいことがありました。
この日、近くにウキ釣り(クロダイ、メジナ狙い)をしていた釣り師さんがいたのだけど、僕が帰るときに挨拶したら・・・
「実は、今日は泊りで釣りに来ているんです。さっきメジナ釣ったんだけど、今日は持って帰れないから、良かったらお土産に持って行ってください」
とのこと。
お礼を言って、いただきました。
立派なメジナでした↓↓
塩焼きで、とてもおいしくいただきました。ありがとうございました。