南房総の磯でイサキ釣り~アジ狙いのはずなのに。
アジ狙いのはずが・・・不思議なイサキ釣り
青物釣りでまいたコマセを有効活用
6月26日の青物(イナダ)釣りの後、釣り座を少しズラし、水深のある入江状の中をポイントに想定して、アジ釣りをしました。
ここは、沖から押し寄せてくる潮と入江の奥から払い出してくる潮のぶつかるところが絶好のポイントになるのではないか・・・
きっとアジのような中小型の魚にとっては、エサとなるプランクトンも豊富だし、大型の肉食魚からも追われにくい場所だろうし、「夕方近くになればアジ釣りがおもしろそうだな」と青物釣りをしながら秘かに狙っていたのです。
波も沖側より穏やかだから釣りやすそうだしね。
ピトンを打ち直し、セッティングして釣り開始。
適度にサラシもあり、雰囲気はいい。
つい先ほどまで、付近にコマセをまいてきたので、魚を呼び込むのは難しくないはず。
もちろん、魚がうまく来てくれればの話だけど。
仕掛けは、とりあえず3号の中通しウキと少し大きめのサビキ(8号)で様子を見る。
ところが、メインポイントにしようと考えていた入江の入り口部分に仕掛けを入れてみると、3号のウキでも波に流されてしまうことが多く、岩にハリが引っかかってしまう。
仕掛けが安定しない。
これ以上大きな中通しウキは持っていなかったし、足元狙いなのでカゴ釣り用のウキでは大きすぎるし、どうするか。
そこで、もう少し入江の奥の流れの穏やかな場所にポイントを変更。
すると、しばらくしてハリをつつくような感覚があり、直後にアタリが・・・
「お、来た! 何かかかった!」と急いでリールを巻く。
黒っぽい魚体が海面から上がってくる。アジではない。なんだろう。
でも、強く引き上げたら、バラしてしまった。
セイゴかな。メジナではなかったような気がする・・・
以外なゲスト、イサキ!
とにかく魚がいる。
実は、この時点ですでにコマセの残りは少なかった。
でも、とにかく少しずつまいて魚を引き付けておく作戦を開始。
そして、再び仕掛けを入れる。
すると、また魚がつついてくる感覚が・・・
でも、ハリが大きすぎるのか、サビキのバケが気に入らないのか、ハリをつつくような感覚はあるのに、なかなかパッと食い付いてこない。
そこで、グレ針7号の1本バリ仕掛けに変更して、オキアミをつけエサにしてみる。
すると、すぐにグッと仕掛けに食い付いてくる感覚。
今度はゆっくりリールを巻く。はやる気持ちを抑えてゆっくりゆっくり、そっと引き上げる。
上がってきたのは、イサキ!
イサキだぁ。この時間で、こんな磯際でイサキが釣れるとは。
イサキといえば、群れをつくる魚。
ということは、まだたくさんいるのか。
夜の魚というイメージだけど、日の明るい時間でも食いが立てばたくさん釣れると聞いたことがある。
ダメ元で始めた午後の釣り第二弾だったけど、再びアドレナリンが出て来て全身がやる気満々モード!
チャンス到来、釣るぞ!
その後もアタリは続く。
口の弱い魚なので、とにかくアワセはゆっくり、引き上げも慎重に。それを心がける。
そして、取りこぼしたくないので、かかったら迷わずにタモ網を使うことにした。
釣れる。
釣れるけど、タモ網に入れる前にとりこぼすこともある。
でも、少しずつ釣れる。
イサキは釣れ始めるとタナが浅くなってくるということを思い出して、ウキ止めの調整をしながら、浅いタナ(最後は1メートルくらいの浅ダナ)で釣るようにしました。
しかし、肝心のコマセがなくなってしまった。
往生際の悪い僕は、ほんの少し残っていたコマセを有効に使うために、バッカンに水汲みバケツで汲んだ水を入れ、薄いコマセを作ってドドーっと海にまき、最後に2~3匹釣って帰ろうと目論むものの、このセコい作戦は失敗。
やはり、コマセがなくなると群れは移動してしまうようで、その後仕掛けを投入してもアタリはなくなってしまった。
もうすぐ夕暮れだし、足場の良くない磯を歩いて戻らなければならないので、ここで納竿。
この日の「午後の釣りパート2」の釣果
イサキ6匹(バラシた魚も同数くらい)
そして、この日の南房総の磯釣り(午後の釣り全体)での釣果
釣りができるならボウズでもいい、というつもりで来たけど、終わってみれば数も魚種も事前には予想していなかった釣果でした。
でも、うまい人ならばもっと釣れていただろうと思います。
今回の経験をもとに、次は気象条件(とくに風、波)を前提にして、しっかりと対策を立てて臨み、さらに数を伸ばしたい。もっと腕を磨きたい。
まあ、あまり気合を入れすぎると冷静な計画策定ができなくなって、ボウズの罠にハマるから慎重に計画を立てないと・・・
それにしても、この夏のメインターゲットの一つに考えていたイサキが以外な場所で、そして意外な時間帯に、しかも期待していないときに釣れたので、少し拍子抜けという感想でした。
狙って釣りたい。思いっきり釣りたい。
梅雨が明けたら、いよいよキビシイ猛暑の季節。
でも、海は楽しみがいっぱい。
房総の夏が楽しみですね。