カマス釣り(千葉・富津の磯にて)~8月31日の釣り VOL.3
内房の磯で、予定外のカマス釣り
青物の代わりに釣れたのは、カマス!
2020年8月31日、館山でのアジやシロギス釣りの後に内房方面へ北上し、その日の最後の釣りとして、富津市内の磯で青物狙いの釣りをしました。
そのときの釣行レポート記事です。
夕マズメ前に釣り場に到着。
ちょうど満潮前後の時間。
こちらの海もナギ状態で、青物釣りには少しキビシイかもと思いつつ、準備する。
足元を見ると、小魚たちがたくさんいて、ためしにコマセを落とすと寄ってくる。
とりあえず、海の中はそれなりの営みがありそう。
今回のカゴ釣りではつけエサはオキアミではなく、キビナゴを、そしてコマセはアミエビではなく、イワシミンチを使う。
エサを変えた理由は、その日の朝マズメにはまったく青物が釣れなかったから、何かいつもとは違う工夫をしようと思ってのことで、それほど大きな意味はない。
夕マズメに入っていく時間だったので、最初はあまり遠投せずに釣りをしようと思い、やや軽めの8号のウキを使用。
動きがあったのは、釣りを始めて30分くらい。
ウキがスーっと沈み、またプカっと浮かんで何もなかったように海面で漂う。
その直後に回転するようにウキが動いて、ゆっくり沈んだかと思うと、一気に海中に持って行かれるような不思議な引きがあった。
何だろうなと思ってリールを巻く。
重量感のある魚ではない。でも、速く泳ぐ魚のようで、意外と引きが強い。
大きめのアジか、それともサバかな? と思って抜き上げたら・・・
細長い魚体が見える。
正体は、カマス!
へぇー、カマスがいるんだ!
たまたま釣れただけかな? それとも、まだ回りにたくさんいるのかな?
などと考えたけど、その時点では青物狙いだったので、そのまま同じ釣りを継続。
すると、先ほどと同じように微妙なアタリがウキに出る。
今度はすぐに竿を立ててアワセると・・・空振り。
何もハリにかからない。
また、カマスかな?
・・・もし、カマスならもっとゆっくりアワセないといけないのだろうな、と考える。
しばらくして、またアタリ。まったく同じアタリの出方。
今度は、一呼吸おいて合わせて、釣り上げる。
やはりカマス!
どうやらカマスの群れがいるらしい。
よし、それならば・・・
即席のタックルでカマス釣り!
せっかくのゲスト。
ならば、ということで、そのままキビナゴをつけエサにしてカマス釣りに専念することにしました。変更したのは、タナを少し上げたこと、カゴを外してコマセを入れる手間を省いたことくらいかな。
ところが、釣ろうと思うとカマスのエサ釣りはアワセが難しい。
来た!・・・と思ってゆっくりアワセるとエサだけ持って行かれたり、ハリスごと切られたりする。
かといって、早くアワセるとハリ掛かりしない。
それでも、ぼちぼち釣れる。
でも、釣れそうで釣れないことが多くて、少しじれったい。
ふと、バッグにいわゆるジギングサビキなる仕掛けを持っていることを思い出して・・・
車の中にルアー用のロッドとリール、サビキの先端につけるのにちょうどいいメタルジグがあるのは分かっていたんだけど、取りに行くのと新たにセッティングするのが面倒で、
「もう、いいや。この竿とリールを使おう。メタルジグの代わりはナスおもりだ」
と考えて、そのまま遠投の磯竿とリールに、ルアー釣り用のジギングサビキを接続する。
ダメ元でそのまま投げて、引いてみる。
これが・・・けっこう釣れる。
そして、エサ釣りと違って、アワセが難しくない。
アタリがあっても、そのままゆっくり引いてくるだけでしっかりハリについてくる。
・・・カマスが釣れる。
いいペースで釣れる。
ハリを外すのに少し手間取るけど。
それでもカマスは釣れる。
引いてくる途中に仕掛けが沈み根に引っかかってしまったり、かかったカマスが暴れてハリスがぐちゃぐちゃになってしまったりで、手持ちの仕掛けがなくなった時点でこの釣りは終了。
仕掛けがもっとあれば、まだ釣れたと思う。
とにかく、即席の釣り方だったけど、カマスの活性が高かったようで運がよかった。
そういえば、先日、別の場所で見た細い魚の群れもやはりカマスだったのかな、と後で思った。
回遊魚だから、いなければ釣れない魚だけど、こういう意外な魚との出会いもおもしろい。
ちなみに、そんなこんなで肝心の青物の釣果はこの日はゼロで終了。
この日のカマスの釣果
15匹。
サイズは、だいたい25センチ弱。