外房勝浦で2月19日にサヨリ釣り。興津中堤でのサヨリ攻略法とは?

2月19日の房総釣りレポート(勝浦 at興津中堤)

サヨリ釣り~外房・勝浦へ

興津中堤の画像
当日の興津中堤

仕事の忙しい日が続き、正月休みに釣りに行って以来の釣行。今シーズン初のサヨリが釣りたくて、勝浦の興津中堤へ。

前日からネットでサヨリ情報を集めたけど、どうも南房は不調のようで。唯一釣果が聞かれるのは勝浦の川津や豊浜。ただ、どちらもかなりキツめのテトラが釣り座で、しかも決して広くない釣り場なのに人が集中している様子。

結局ダメもとで興津方面に行くことに。明け方勝浦市内に入り、まず興津東港を視察(無人でした)。そのあと実際に釣ろうと考えていた興津西港へ行く途中に興津海浜公園わきの中堤を視察。

すると、規模のワリにたくさんの人が・・・早速歩いて視察。しばらく見ていたけど、なんとポツポツとサヨリが釣れているじゃないですか! 入れ食いって感じではないけど、堤防の中ほどの3~4人の釣り師さんたちに限れば、10分に一匹くらいの感覚。しかもたまたま今だけ釣れている、という雰囲気でもなさそう。

よし、ここでやろう!、と僕は道具を取りに車に戻り、空いていた堤防先端で釣り開始。すぐにでも釣れるかな、と思っていたけど、なかなかアタらない。コマセをまいても魚が寄る雰囲気も感じられない。

あれ、10メートルくらい横の人たちはポツポツ釣っているのに・・・

そして、1時間くらいして。ようやく1匹。
サヨリの画像

その後も1時間に1匹くらい。コマセをまいても魚が寄る気配もあまりなく、付けエサを取られるわけでもなく。うーん。すぐそばにサヨリはいるはずなのに

 

 

結局午後1時ごろまで釣って、3匹のみ。ショボい。
釣れたサヨリ

付けエサがなくなったので、ここで一度終了。車に戻る途中で堤防中ほどの釣り師たちに話を聞くと、それぞれ20匹くらいあげている様子。僕のウデの問題なんだろうか?と思いながら、さらに堤防付け根寄りで釣っている人に訊くと、なんと「まだボウズだよ」とのこと。たった10人くらいしかいないのに、ずいぶん差があるなぁ。

興津中堤でのサヨリ釣り

その後、外房黒潮ライン沿いのセブンイレブンに寄って昼食を取り、付けエサを買うために勝浦港近くにある釣具店「サンデー」へ。お店のご主人が「サヨリ用の付けエサ? うーん、このサイズがいいかな」と選んでくれて、それを購入。

その時に、「興津中堤の先端でやっていたんですけど、あまり釣れなくて」と話したら、「先端でやるんなら遠投しなきゃ釣れないよ」と、サンデーのご主人。ポカンとしている僕を見て、「あの釣り場は沖からの潮が堤防で2つに別れるんだよ。沖から見て左側の潮は堤防わきの興津川に入るし、右側の潮は逆のわきにある砂浜に入る。それぞれに入った潮が払い出していって、沖からきた潮とぶつかり合うところにコマセがたまるから、サヨリがそこに寄るわけさ」とのこと。

つまり、興津中堤の真ん中付近は、わきにある興津川に一度入って払い出す潮と沖から打ち寄せてくる潮のぶつかり合う地点。だから、他の場所より圧倒的に釣れるということ。なるほど。そこに釣り人が集中していたのは、そういうことか。

そして、先端では遠投しなきゃ釣れないとは、今の話とまったく同じ理屈。この堤防、先端に向かって右のわきには興津川、左のわきには大きなワンドのような砂浜がある。この砂浜の中に入った潮は、ぐるっと砂浜のワンド内を回って沖に払い出していく。その払い出す潮と沖から来る潮のぶつかり合う場所が沖め(堤防先端から20~25メートル)になるとのこと。だから、先端で釣る場合は遠投する必要がある、と。

さらに、「サヨリはしっかり誘わないと釣れないよ。まず潮上にコマセをまく。仕掛けは潮下に入れて、ゆっくりゆっくり引いて魚を誘う。仕掛けをピーンと張って、魚のアタリに集中する。ウキなんて見なくたっていい。ミャク釣りに近い感覚だよ。それと風向きもしっかり考えて!」というアドバイスも。やっぱりプロの知識は違う。自分でもわかっているつもりだったけど、説得力が違う。

サヨリをたくさん釣るなら、潮と風を読め!と俗に言う。風は分かるけど、潮の流れは・・・難しい。場所ごとに、時ごとに変わる。やっぱり難しい。でも、それだけにおもしろいんだろうな。

釣れる場所には釣れる理由があり、釣れる人には釣れる理由がある。僕が上手い人と同じように釣れるわけではないと思うけど、現場で役立つ釣りの理屈がひとつ分かったことが大きな収穫でした。

この後、再び興津中堤に行ってみた。やはり真ん中付近も先端も人が多くて断念。

せっかく買ったエサがあったので、近くの守谷港へ行くことに。