千葉・片貝港の「幸辰丸」でハナダイ釣り 前編~2021年の初釣り

九十九里・片貝港の「幸辰丸」にてハナダイ釣り~前編

2021年の初釣りは、ハナダイ(チダイ)釣りに挑戦

2021年1月3日、初釣りでハナダイ釣り(船釣り)に行きました。
その時の釣行記事です。


昨年の暮れに、パソコンに向かって釣り計画を立てていると、息子が部屋に入ってきて

「年明けに釣りに行くの? え、船に乗るの? ハナダイ? いいね。俺もやってみたい。 俺も分も席を取っておいてよ」と言ってくる。

それを聞いて、僕は「あ、そう。それじゃ二人でいくか」と特に深く考えずに返答。

さっそくネットを見ながら予約することに・・・ここで、あることに気が付く。

あれ?
でも、僕の記憶が正しければ、息子は受験生。あと1カ月もすると受験のはずだが・・・
・・・まあ、別にいいか。

極寒の船釣りは、予想以上の厳しさだった

ということで、ノウテンキな親子(僕と息子)はお正月最後の日に九十九里へ。

今回お世話になったのは、片貝港から出船する「幸辰丸」(こうたつまる)さん。

早朝5時過ぎに港へ到着。

片貝港「幸辰丸」

集合時間より早く着いたので、クルマで少し休憩してから乗船手続きを済ませて、6時の出船に向けて準備を始める。

この日のメインターゲットはハナダイ。
正式名称は「チダイ」という魚で、れっきとしたタイ科の魚。

寄せエサはアミエビ。つけエサはオキアミのMサイズ。

コマセのアミエビ

使うタックルは2メートルほどのロッドと手巻きリール、ビシと60号のオモリ、35センチくらいのテンビン、20センチのクッションゴム。

そして、仕掛け。

予約した次の日、船長から電話をいただき、使う仕掛けを聞いていたので、前もって用意していくことができた。

ハナダイ釣りの仕掛け

ハリはチヌの2号で、2号のハリス、全長2.5メートルのもの。

準備が終わり、出船を待っていると、定刻通り6時ちょうどに出船。
最初のポイントまで、だいたい30分くらい乗る。

さて、ポイントに到着。船長から「タナは20メートルです」とのアナウンスがある。

「よし、釣るぞ!」と気合が入る。

・・・しかし、指が・・・指が動かない。寒さで凍えて思い通りに動かない。

エサ付けが思うようにいかない。

サヨリ狙いで、真冬の磯で早朝から釣りをしたり、アジ釣りで氷点下の時間から竿を出したことも何度かあるけど、こんな経験は初めて。

持って行ったカイロがかなり前に買った古いものだったので、充分に暖かくならなかったことが致命的だった。

また、ポイントまでの30分ほどの航海中に冷気がかなり体に当たってきていたので、その時間はずっとポケットの中で手を温めていたつもりだったけど、充分な保温ができていなかったらしい。

甘かった。磯や堤防での真冬の釣りとは全然違う。

この日は出船の時間は氷点下だったはずだけど、風は弱かった。
決して北風が突き刺さってくるような感覚ではなかった。

それなのに、指が凍えて本当に動かない。

船では当然ながら、回りはすべて海に囲まれている。
その海からの冷気や冷たい海の上を通って入ってくる風は予想をはるかに超える冷たさ。

このような条件での釣りは、息子も僕も初めての経験。

自分でもウンザリするような手返しの遅さ。

息子と二人で励まし合いながら、釣りをする。・・・しかし、手が動かない。

それでも、なんとか・・・本当になんとか釣りをしていくと、ようやくアタリがある。

凍える手で、必死にリールをまく。

すると、海面に見えてきたのは美しいピンク色の魚体のハナダイ。

釣れたハナダイ

なんとか1匹釣ることはできたけど、相変わらず指が満足に動かない。

仕掛けの交換のとき、スナップサルカンのスナップを開くことすらままならない。

つけエサのオキアミの尾羽根をちぎることすらできない。

この先どうなるのだろう?

寒さの中での船釣り

寒さの中で、不安をかかえながら2021年の初釣りは続く・・・

「幸辰丸」での船釣り

 

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