シマアジ五目(館山・相浜港「安田丸」)~2022年11月18日の沖釣り<前編>
いざ、一級釣り場の布良瀬へ!
快晴の秋に、船釣りを楽しむ
2022年11月18日、館山・相浜港の「安田丸」さんにお世話になり、シマアジ狙いの沖釣りをしてきました。
今回はそのときの船釣りレポート(前編)です。
千葉県館山市の相浜港。
場所は釣り船「安田丸」の船着き場。
すっかり秋も深まった11月中旬の午前5時前。
空は真っ暗。朝は寒さも増してくる。
さて、船は5人の釣り人を乗せて一級釣り場の布良瀬へ向けて午前5時過ぎに港を出る。
日が差し込んでくるまでは寒さも感じるけれど、風も穏やかで沖に出ると気持ちいい。
すぐに最初のポイントに到着する。
船長から「はい、どうぞ。底から5メートルくらいを探ってください」と釣り開始の合図とタナの指示が出る。
本命はシマアジだけど、時期的に多彩な魚たちが顔を見せてくれるので、何がかかるか楽しみも多い。
ただ、期待とは裏腹にこの日は魚たちのお目覚めが少し遅いようで、なかなかアタリがない。
何度か仕掛けを落とし込んでシャクっていると、ようやくグググっと竿を引き込むアタリが・・・
重量感はさほどないのに、強く引く。
これは・・・本命か。
この海域全体には日によっては横取りハンター(サメ)が出没して、ハリにかかったシマアジを狙ってくることがある。
それを防ぐためには、グズグズせずにラインを巻いていくしかない。
多少強引に巻いていくと、銀色のきれいな魚が海面に浮かび上がってくる。
やはりシマアジだ!
大喜びするほどの型ではないけど、本命の魚が目の前に現われると心が弾む。
口切れが心配だったけど、なんとか取り込むことことができた。
群れの活性が上がってきたことを期待して、手返し早くどんどん仕掛けを落としていく。
イサキの活性、アゲアゲ!!
1匹のシマアジの釣果のあと、確かに海の中の様子が変わってきてアタリが続くようになってきた。
ただ、活性が急激に上がってきたのはイサキたちだった。
大中小・・・さまざまな型のイサキがかかってくる。
型のいいものは桶に入れ、小ぶりなものはリリースしていく。
釣りに臨むために用意していた仕掛けはハリス3号、4号、5号の3種類(いずれも2本バリ、長さ2.5メートル)。
この日は早朝からずっと4号をメインで使っていた。
ときおり来る強烈なアタリでは、一気に切られることもあったけど、この日の様子だとハリスを5号に上げるとアタリが遠のいてしまいそうだったので、そのまま4号で続行。
狙い通りコンスタントにアタリが続く。
イサキの他に、かわいらしいサイズのカワハギやマダイ(いずれも上がってきたときにはハリを飲み込んでいて弱っていたのでキープすることにした)なども顔を見せてくれる。
しかし、シマアジらしいアタリはなかなか来ない。
シマアジの活性が低いということではなく、僕が本命のシマアジに食わせるチャンスを十分に作っていないのが一番の理由だと思う。
時間を無駄にせず、手返しを早く! エサを動かして誘って、シマアジの食い気を刺激して!
釣りは・・・戦いだな。
以前にも書いたけど、釣りとは自分との戦い、魚たちとの戦い。
「安田丸」の船長の言う通り、戦(いくさ)そのものだな。
どこまでも透き通っているかのような気持ちのいい秋の空のもと、布良瀬沖の船上での戦いは続く。