サヨリ・アジ・サバ釣り~千葉・南房総の磯で五目釣り
南房総の磯で、サヨリを含めた五目釣り
荒れ気味の南房総の磯
2月28日に南房総の磯で釣りをしました。
本命は、またまたサヨリ。最近、数釣りができずにいるので、再挑戦。・・・もう何度目か分からない挑戦。
早速、現場に到着。前日の強風の影響が残り、波は高め。というか、かなり高い。
事前のネット情報の予想より・・・随分と高い波。荒れ気味の海。
こりゃ、きびしいかも、といきなり不安になる。
実は今日ここに来る前に竿を出そうかと考えていた磯をいくつか回ったのだけど、あいにく釣りたいポイントにはすべて先客がいて、いまさら新しい場所を探すのも面倒なので、結局何度か来ているこの磯で竿を出すことになりました。
まあ、こういう海での釣りも経験になるし、と前向きに考えて釣り開始。
手前のサラシがいつも以上に音を立てる。そして時々足元近くまで波が上がってくる迫力。
コマセをまくものの潮の流れがイマイチ分からない。
ちゃんと沖まで届くだろうか?
不安ながらもコマセをまく。
ただ、毎度のことだけど、ここではサヨリが寄るまでに時間がかかる。
少なくとも釣れ始めるまで1~2時間くらいはかかることが多い。
だから、今回は別の作戦も考えていたのですよ。
サヨリが寄るまで時間がかかるし、どうせコマセをまくなら、いっそのことカゴ釣りでも併用してみようと。
カゴでどんな魚が釣れるか分からないけど、ここは磯。
何が起きるか分からない。
ということで、カゴサビキとサヨリのウキ釣りの竿の2本を出す。
カゴサビキに異変が・・・
開始してしばらくすると、置き竿にしていたカゴ用の竿先が動いている。
あまり期待していなかったので、「どうせ波のせいで竿先が大きく揺れているんだろう」と思って無視していたら、カコンカコンと竿がうるさく鳴る。
おっと、何かかかっているな。
あわててカゴの竿を持ってリールをまくと魚の感触が伝わってくる。
フグかな、でも結構な引きだなと思いつつ魚を引き上げると、なんとアジ。
大きさは20センチくらい。
こんなところにアジがいるんだ!
じゃあ、もっと続けてみようということで、カゴにコマセを詰めてキャスト。
でも、遠投は控えて軽めに投げる。
そうでないと、本命のサヨリを近くに寄せにくくなるからね。
しばらくすると、カゴ用の竿からアタリがあり、またアジ。同じくらいのサイズ。
アジはそこで終了。
その後は、サバ。これがけっこう大きい。22~23センチくらいある。
でも、サバもこれ1匹のみ。
そして、お次はウルメイワシ。
サヨリ釣りがメインで、カゴサビキは退屈しのぎのついでだったのに、こっちの釣りの方が忙しくなってきた。
今日はコッチをメインにしちゃおうかな、なんて思っていたら、その後はイワシが少し釣れただけで、まったくアタリがなくなってしまった。
その後、カゴの方はほとんど海に入れ込んだままの放置状態で、サヨリに専念。
高い波なので、すぐに仕掛けが手前に戻ってくる。フカセがきかない。
そのため、流れの弱いところや沈み根回りの淀んだところに仕掛けを入れて様子を見る。
しばらくして、ようやくアタリ。フグ。
ただ、フグの活性は高そうで、アタリも大きい。
これなら、そのうちサヨリが来るはず。
そう思って、コマセを熱心にまく。
ようやくサヨリが・・・少しだけ。
釣り開始3時間ほど。ようやくフグとは違うアタリが竿先にある。
グイーンと横に流れる。そして、また逆方向にグイーンと。
サヨリだ! 来た! やっと引き上げる。
今回、ハリは秋田狐ハリ5号を使用。
前回この磯で10匹くらいのバラシがあり、その時の教訓をもとに、いろいろ研究してたどり着いたハリ。あくまでも試用段階で、実践は初めてのハリ。
でも、しっかりサヨリの口にかかり、強い引きにも耐えてくれて、うまく引き上げ成功。
なかなかのサイズ。
その後は、高い波に翻弄されてコマセの払い出す潮にうまく仕掛けを送り込めず苦戦。
仕掛けもなじみにくく釣りづらい。沖めではなかなかアタリがないし、かといって仕掛けが手前に戻されてきてそのままフカセていると、たいていはフグの餌食になる。
サヨリの群れもうすいのかもしれない。
ときどき、思い出したようにアタリがあって釣れる程度。
ここでは、薄暗くなる1時間くらい前にはサヨリはいなくなってしまうことが多いので、予定していた午後4時頃には納竿の準備を開始。
結局釣れたサヨリは、たったの3匹。
ただでさえ、離れ岩や沈み根が多くて、流れが複雑なこの磯。
釣り座の横には、これまた複雑な構造の入江があり、その日や時間によって払い出す潮の流れを変えている。
今日のような波の高い日は、難しい!
コマセと仕掛けの同調も難しい。仕掛けのフカセも難しい。ポイントの絞り方も難しい。
とくにサヨリ釣りはオモリをほとんど使わないから、波が高いと仕掛けがからまってしまったり、すぐに戻ってきてしまうことも多い。手前に戻ってくると、いつもフグが食う。
それでも、少しだけサヨリの釣果があったからヨシとしなきゃいけないのかな。
思いつきで朝にやってみたカゴサビキでも思わぬ魚たちの釣果があったしね。
それからパワー型サヨリを釣りあげるために新しく試したハリの、まあまあの手応え。
ほんのちょっとの収穫とわずかな釣果。
サヨリ、アジ、サバ、イワシ。そして、画像にはないけど、フグとウミタナゴ。
思いがけない五目釣りならぬ変則六目釣り、でした。
そんなわけで、まだ2月。最高気温が12度くらいだというのに、強い日差しの南房総での磯釣りを終了して帰路に。
またこりずにチャレンジします。磯サヨリ!