4月のサヨリ釣り~千葉・南房総の磯にて

こりずに「房総サヨリ街道」をゆく!~南房総の磯へ

南房総の磯でサヨリ釣り

2021年4月7日、南房総の磯へサヨリ釣りに行ってきました。
今回は磯サヨリのレポート記事です。


何日か前からのウネリがようやく収まりつつあることが事前のネットの情報などで予想されていたけど、実際に現地に行くと、波はかなり穏やかになっていた。

南房総の磯

凪でもなく、ほどよい波もあり、釣りはしやすそう。

前回のサヨリ釣りではアタリすらないボウズだったので、この日は釣果がほしいところ。

ただ、海の観察を続けることも目的だったので釣れても釣れなくても一日を通してこの場所で釣りをするつもりで来た。

風は予報通り3~4メートルくらいのナイスな北風。

朝は少し雲があったけど、これから晴れてどんどん暑くなるとのことだったので、とにかく朝マズメに釣果を上げて気分よくノッていきたいと思っていましたが・・・

まず、釣り座選び。
いくつかある小さな入江の1つの、ちょうど入口あたりにポイントとして良さそうなところがあるのを見つけたので、そこで釣り開始。

南房総の磯

使うエサは、イワシミンチ(コマセ)とオキアミ(つけエサ)。
オキアミは、今回「房州アジ・サヨリ」を使用。

アキアミエサ

このつけエサ。
外房の釣具店の店主さんがサヨリ釣りをするときに愛用しているのは知っていた。
ただ、僕が日ごろお世話になっている釣りエサ店ではあまり置いていなかったので馴染みがなく、過去にも数える程度しか使っていなかった。

パッケージに「特殊製法」「超遠投クリスタル」と書いてあるが、どういうことなのだろう?クリスタルとは何だろう? どんなご利益があるのだろう?

そのクリスタルなつけエサを使うが、この日も朝マズメからまったくサヨリのアタリがない。

仕掛けが手前に戻されてくると、フグの餌食になるのはこの日も同じ。

やや遠投気味に仕掛けを入れ、竿を横に寝かしてラインをピーンと張ってアタリを待つ。

リールを巻いて誘いを入れたいところだけど、そうすると仕掛けが少しずつ手前に戻ってきてあっという間にフグ帝国にやられてしまう。何度も同じ失敗はしたくない。

そうしているうちに最初の勝負タイムと考えていた朝マズメが終わってしまった。

ここまで釣果ナシ。でも、あまり気にならなかった。

結果はともかく、今日は一日通してこの磯に立ち続けてやる!
・・・変な気合だけは入っていたと思う。

潮が上がってきて、流れが変わった

この日の潮回りは若潮。朝マズメの時間が干潮のころだった。

マズメのあと昼にかけて潮が上がってくるので、ここでもう一度チャンスがあるかもしれないと考えて、コマセは少しずつ絶えず撒き続けていた。

釣りを始めて数時間。
日差しがかなり強くなっていたころ・・・突然カツンカツンと横に流れるようなアタリ。

そして、ウキの少し奥の水面でパシャっ!と魚が跳ねる。

細長い、銀色の魚体。

おおー!

夢中でリールをまくと、本命魚が海面から上がってくる。

釣れたサヨリ

前回といい、今回のここまでといい、もうここではサヨリは釣れないかもしれないと半ば諦めていたので本当にうれしかった。・・・たったの1匹だけど。

ここで釣れるサヨリは比較的大きくて力強く、ハリにかかってからも釣りあげてからも激しく抵抗するので引き上げたあとも息を抜けないということを思い出した。

今年からサヨリを釣るときは、取り込みのときに柄が短くて使いやすい玉網を使っているのだけど、この日はそれを忘れてしまったので、サヨリを掴むときにバタバタとしてしまう。

その後、同じポイントでアタリが続くようになった。
ようやくコマセが効いて群れが入ってきたらしい。

かなり食い付きがいいというか、エサをひったくるようなハッキリとしたアタリが続く。

もしかしたら、クリスタルなエサの恩恵かもしれない。

アタリは明確だったので、アワセは多少強めにする。
この磯のサヨリはハリにかかった後、ジャンプしてハリをはずそうとするのを昨年何度か経験したので一定の速度で巻き取る。引き上げたあとは慎重に取り込む。

釣れたサヨリ

その後は2~3回仕掛けを入れると、一度アタリがあるくらいのペース。
満潮の午後1時を過ぎて潮が下がっていく午後3時ごろまで続いたと思う。

釣れたサヨリ

釣れるサヨリの大きさはだいたい30センチ前後。
いわゆるカンヌキサイズという超大型は、かかったかもしれないけれど、引き上げることはできなかった。

そして、3時過ぎごろにはほとんどアタリがなくなってしまった。

夕マズメまでもうひと勝負したいと思い、歩いて移動することにする。

すると、釣り座をとれそうな場所のすぐ前に、大きなサラシができているのを発見。

南房総の磯
夕方までそこで釣りをすることにしたが・・・

ここではサラシの中も周辺もコマセをまくと魚が寄ってくるけど、小さなイワシかフグが釣れるだけだった。

夕方薄暗くなり始める時間まで、つまり最後まで粘ったけど、その後はサヨリは釣れず。

午後6時前に納竿。

南房総の磯

この日の釣果

釣れたサヨリ

サヨリ18匹。実質12時間くらいの長い釣り。

1時間あたりにすると、わずか1.5匹という超スローペース・・・

この日釣れたのは満潮前後の2~3時間くらいのみ。朝夕のマズメ時はまったくの不発。

シーズン終盤にはマズメ時にだけ少し時合いがあるというイメージだったけど、逆にこういうパターンもあるのかと経験できたことが、ほんの少しの収穫かな。

海の移り変わりを見分けるのは・・・やはり難しい。

最後に、「クリスタルな」つけエサについて・・・感想としては、時間がたっても身がくずれにくいという印象を受けた。

普段使っているオキアミだと、長時間使っているうちに出てきた水分によって、次第に身がふやけてハリにつけにくくなるけど、今回のエサはそういうストレスが少なかったように思う。

また、遠投して長い時間流していても同様にふやけにくかったと思う。

たまに使うハード加工のオキアミよりも使いやすいという印象。

「圧倒的に違う」というほどではないけれど、僕としてはいいイメージを持つことになった。

今後も機会があれば使いたいと思う。

 

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