マダイ釣り~千葉・館山・相浜港「安田丸」での船釣り~後編
「安田丸」での船釣りの後半はマダイ五目!
船釣りの後半はマダイ!
2021年5月11日に「安田丸」さんでの沖釣りの後半はマダイ五目狙いです。
前回に続いて船釣りのレポートです。
前半の青物狙いの釣りは、ハリス切れやバラシの多発により、アタリはたくさんあったものの残念ながら大物の釣果には恵まれずに終了。
船は後半のマダイをメインに狙った釣り場へと移動。
前半の青物狙いでは浅場(水深30メートル前後)での釣りだったけど、マダイ狙いではやや深場(水深70メートル前後)での釣りとなる。
前回に安田丸さんにお世話になったときに、この船でのマダイ釣りの推奨仕掛けは「ハリス4号、長さ8メートル、ハリは伊勢アマ11号」と聞いたので、今回はたっぷりとその仕掛けを作って臨む。
過去2回の安田丸さんでのマダイ釣りのときと違って、今回は前半に青物狙いの釣りをしたので、時間も限られている。
とにかく集中して、1匹でも多くのマダイを釣りたい。
青物ポイントから移動すること20分ほど。
季節が少しずつ変わり、マダイのポイントも変わっていくのだろう。
前々回、前回とは違った場所に向かっていることがわかる。
常連の釣り師さんから教えていただいた話によると、洲崎をぐるっと回ったエリアらしい。
ポイントに近づくと、釣り船がたくさん見える。
やや遠めに見える船まで数えると10隻くらいある。
「神奈川の三浦方面から来ている船も多いんですよ。みんなマダイの船ですよ」と教えてくれた。
神奈川からも来るとは・・・やはり今の時期のマダイの有効なポイントなのだろう。
期待が高まる。コマセも仕掛けも付けエサもバッチリと用意して、船長からの指示を今か今かと待つ。
良型マダイ!
そして、ポイントに到着し、船長からアナウンスがある。
「はい、どうぞ。タナは66メートルです」
安田丸さんでは、基本的に長さ8メートルのハリスを使うことを前提に、船長からタナが指示される。
船長の指示タナに、仕掛けの全長の3分の2くらい(つまり、5メートル)余計に落とし込み、あとはシャクってコマセを出しながら、指示タナにピッタリと合わせる。
このケースでは、66メートルにプラス5メートルした71メートルまで仕掛けを落とし、シャクリながら66メートルまで上げていく。
ピッタリとタナを合わせてしばらく待つと・・・さっそくトントンとアタリがある。
でも、重みがない。マダイではなさそう。
上がってきたのはイサキ。
ウマい魚だし、イサキをメインに狙った船も今の時期はたくさん出ているくらいだから、うれしいゲスト。
イサキ以外には、良型のサバも釣れてくる。
どうやら前半と同じように、海の状態は良さそう。
ますます気合が入る。
そして・・・しばらく釣りをしていくと、トントンとアタリがあり、竿をあげてみるとズッシリと重みのある魚がかかっている。
なかなか上がってこないが、ドラグの調整もしっかりとしてあるので、落ち着いてゆっくりとリールを巻いていく。
竿を竿掛けに置いたあと、ハリスをたぐっていくとマダイの姿が見えてくる。
常連の釣り師さんがタモ網を持って駆けつけてくれて、すくいあげてくれた。
ありがとうございます!
初めて安田丸さんにお世話になったとき(前々回)に、たまたま釣れたサイズほどではなかったものの50センチを大きく超えるマダイだった。
やはり海は良さそう。1秒もムダにしたくない。
その後も・・・マダイのアタリが続く。
どうしてもターゲットがマダイなので、ハリス切れやバラシもあるけど、めげずに続ける。
続けていると、釣れる!
マダイ!
マダイ!!
この日は、常連の釣り師さんに「仕掛けをタナに合わせてからアタリを待つのは4分くらいをメドにしてみて。そこで仕掛けを回収してコマセがカラになっていたら、ビシの穴を少し締めてから、もう一度投入して、次は3分くらいで回収して・・・」とアドバイスをいただいていたので、その通りに実行したのが良かったようだ。
また、この日は「誘い」が有効だったように思う。
仕掛けを指示タナに合わせて3~4分待ってもアタリがない場合、すぐ仕掛けを回収するのではなく、一度ゆっくりと大きく竿を上げて仕掛けをタナから引き上げ、数秒待ってからまた仕掛けをゆっくりと指示タナに落とす。
その「誘い」を入れると、つまり仕掛けを再度タナに落とすと、とたんにアタリがくることが何度かあった。
これが、けっこうおもしろい。
その後も赤イサキ、イサキ、サバを追加。前半のカイワリも含めて五目釣りになった。
海の状態がよかったのが一番の理由だろうけど、本当に楽しい船釣りになった。
この日の「安田丸」さんでの釣果
シマアジなどの青物はアタリがたくさんあったのに、1匹も上げられずに終わったけど、今後に期待できる釣りになったと思う。
船長、そして常連の釣り師さん、いつも本当にありがとうございます。
ちなみに、今まで仲乗りさんだと思っていた人は・・・実は、僕と同じお客さんだったと分かった。
「安田丸」さんでは帰港すると、いつも船長のお父さま(先代の船長)やお母さまが迎えてくれるのだけど、この日は船長のお母さまと少し話をする時間があった。
そのとき初めて、僕がずっと仲乗りさんだと思っていた人が実は、僕と同じお客さんだったと聞かされた。
いつも出船前に船の準備をしたり、他のお客さんが困っていればすぐ駆けつけてくれたり、帰港前には片付けの仕事をしたり、ポイント移動のときは船長といっしょに船室にいたりするので、てっきり仲乗りさんだとばかり思っていた。
過去の「安田丸」さんに関する記事で「やさしい仲乗りさん」と書いてきたけど、それは僕の勝手な思い違いだった。
今回の記事から「常連の釣り師さん」と書いているけど、その人こそ過去の記事で「やさしい仲乗りさん」と書いてきた人。
ますます、感謝の気持ちが強くなるし、船に対する愛着も強くなる。
近いうちに、また必ずお世話になります。