館山「安田丸」にて船釣り(釣果はシマアジ、ヒラソウダ、ムロアジなど)~2021年10月12日の沖釣り
館山・相浜港「安田丸」にて沖釣り
ウイリー仕掛け&長ハリス仕掛けで、今回もシマアジ狙い!
2021年10月12日に館山・相浜港発の「安田丸」さんにまたしてもお世話になり、沖釣りをしてきました。
そのときの船釣りレポートです。
10月になり、すっかり秋らしさも増し、船の集合時間も夏の期間の午前4時30分から30分繰り下がり、午前5時になった。
この時間でもまだ真っ暗で、空を見上げると星がキラキラと輝いている。
いつもながら出船を待ちきれない釣り師さんたちが、集合時間のかなり前から船の前の駐車場に集まっている。
船長が手際よく準備を整え、乗船客も自分の釣り座について慌ただしく準備を始める。
そして、午前5時15分に出船。
僕は右舷の胴の間に釣り座をとる。
右舷側はミヨシとトモにも人がいて、全部で3人。
左舷側には4人の釣り師さんがいるらしく、この日は合計7人での出船。
本日のターゲットはマダイ&シマアジ・・・とはいえ、ほとんどの人はシマアジを狙っていると思う。
もちろん、僕もその一人。
さて、出船から15分で最初のポイントに到着。
船長から指示ダナが出る。
この日は10メートルから25メートルくらいのタナを狙うことが多かった。
僕はこの日は最初からウイリー仕掛けで勝負するつもりだったので、船長のアナウンスの通り、底まで仕掛けを落とし、底から5メートルくらいまでをシャクリながら探っていく。
このところの船のブログを見ても連日釣果は良かったし、この日の2週間前に僕自身が乗船したときも海況が良く釣果もあったので、この日も朝一番からアタリが頻発することを期待していた。
・・・しかし、この日はなかなかアタリがない。ミヨシの釣り師さんもトモの釣り師さんも同様。
お互いに顔を見合わせながら、「今日はアタラないねぇ」と言葉を交わす。
今日初めてお会いする人たちだけど、目的が同じで、しかも魚からのアタリがないのも同じ・・・心が少しずつ通い合う。
これはこれで、なんとなく楽しい。
まあ、今日はゆっくり行きましょう・・・スロースタートの船出の時間を、このひとときを楽しむ・・・そんな釣り始めだった。
午前6時すぎ、僕の竿がいきなり海に突っ込むように真下に向けて曲がる。
わっわっわ・・・うわ! ドラグを締めてリールを巻こうとした瞬間にプチっと切れた感覚。あっという間のハリス切れ。
トモにいた釣り師さんが「今、何号のハリスを切られた?」と訊いてきたので「6号です。あっという間にイカれました」と答える。
すると、「今日は難しいかもな。どっちかだな」と言う。
どっちか、というのは大物を狙ってハリスを太目にして数をあきらめるか、数を狙うためにハリスを落として大型をあきらめるか、ということなのだろう。
迷うなぁ。少なくとも今の時点でどちらかに絞るための判断材料が少なすぎる。
そう思いながら6号ハリスのウイリー仕掛けで続けていると午前6時半になるころに、またアタリ。
今度はなんとか釣り上げることができた。
ヒラソウダ。
このところ、かなりの良型を上げてきた魚だったけど、今回釣り上げたのは小ぶり。
でも、この日最初の釣果だったので、ありがたくキープする。
その後もハリがかりしないことがあるにしても、アタリはポツポツ続く。
ハリスの選択が難しい日
その後も何度かポイント移動しながら釣りを続けていくが、なかなか釣果が伸びない。
トモにいた釣り師さんの言うように難しい日なのかもしれない。
すると、船長が別の釣り師さんと話をしているのが聞こえてきた。
「最近、小型から中型のシマアジを釣りたいという人が使っていて実績を上げているのは2号ハリスですね。魚がかなりスレてきていますから」
・・・えっ、2号?
実は、良型のシマアジもいいけど、お土産確保で最近この海況で釣れている小型から中型のシマアジをまずは手堅く釣りたいと思っていた。
でも、まさか2号とは。念のため、船長にその内容を確認すると、「小さめのシマアジを捕りたいなら2号ですね」とのこと。
僕はここで自分のタックルボックスの中を調べてみると、さすがに2号ハリスの仕掛けはなかった。
でも、3号ハリス仕掛けがあったので、それを使ってみる。
3本バリで長さ4メートルの仕掛け。エサにオキアミを丁寧につける。
底まで落として、ハリス分だけ巻き取る。つまり、一番下のハリが底をわずかに切るくらいにして仕掛けを這わす。
すると、いきなりアタリがきた。重量感はないけど、引きは強い。
上がってきたのは小型のシマアジ。
同じように続けていく。
2回の投入で1回のアタリがあるくらいのペースが続いたと思う。
でも、口の弱いシマアジを釣り上げるのはなかなか難しい。
バラシが頻発。
2匹かかって、海面まで見えていたのに2匹とも取り込みのときにバラしてしまうこともあった。
途中、小型のマダイが2匹掛けで釣れたり(1匹はリリース、1匹はハリを飲まれて息絶えていたので持ち帰り)、ベラやフグや小さなサメが釣れたりしたので、それら外道衆の対応に時間を取られてしまう。
そうこうしているうちに、またしても一気にハリスごとエサをひったくっていくような強いアタリもある。
バタバタしている間にシマアジの活性が下がってしまい、ポイント移動となり、無念。
沖上がり間近のときにはムロアジの群れが入ったのか、そればかりが釣れてしまうこともあった。
それでも、ハリスを落としたのが功を奏したようで、終始アタリそのものは多くあったと思う。
ただし、ハリがかりしないアタリあり、あっという間にハリスを切られるアタリありで、この日はたしかに難しい日だったのかもしれない。
船長に話によると、小型のシマアジのポイントでも、小型ばかりでなく大型が食ってくることもあるとのことで、どちらかに絞った釣りをすることが大切らしい。
今後しばらくの期間、またお世話になる場合はどうするか。
帰りの車の中で考えだした結論は・・・とりあえず細いハリスで釣り始め、ある程度中小型でお土産を確保する。
そして、その後ラストまでは太いハリスを使って一発大物狙いでいく。
次回以降は、それでいってみようと思う。
いつもながら、行くたびに「今回の教訓を生かして、次回はこうしよう」と思うことばかり。
いつになれば、「よっしゃ!!今回は事前の作戦通りの釣りができた。パーフェクトだ!」と思える日がくるのだろう。
今回の「安田丸」での釣果
シマアジ、ヒラソウダ、マダイ(いずれも小型サイズ)
ムロアジ、ウマヅラハギ(標準サイズ)
外道として、メイチダイ、ベラ、イラ、フグ、小さいサメなど(すべてリリース)