アジ&青物狙いの釣り~南房総の磯にて(10月下旬の釣り)

カゴ釣りで青物を、ウキフカセ釣りでアジを狙う

昼間は、カゴ釣りで青物狙い

2021年10月30日、千葉・南房総の磯で日中から夕方のマズメの時間にかけてカゴ釣りとウキフカセ釣りをしました。
今回は、磯釣りのレポート記事です。


この日は朝から船釣りをしており、下船後に休憩をしたあと、午後から夕方にかけては陸っぱりでの釣りをするという計画。

日中の日が高い時間帯はカゴ釣りで沖めの青物を狙い、夕方になったら岸近くに寄ってくるアジをウキフカセ釣りで狙うというダブルヘッダー作戦。

今回釣りをするために来たのは南房総の磯。

南房総の磯

この日の潮回りは長潮で、満潮が午後1時半前後、干潮が午後7時半ごろ。

磯に入ったのが午後2時ごろだったので、もうすぐ潮が動き始めて、ゆっくりと干潮に向けて潮が下がっていくという頃合い。

入りたかった磯のポイントがちょうど空いていて、うまい具合に釣り座をとれたので、早速釣りを始める。

コマセバッカンにはオキアミとアミエビの解凍したものと両方が入っている。

磯釣りのコマセ

手前のオキアミは午前中の船釣りでのあまりをそのまま流用。
青物狙いのカゴ釣りで、コマセとしてもつけエサとしても使う。

そして、奥と底に入っている解凍アミエビは夕方のマズメでのアジ狙いに使う。

カゴ釣りは、遠投磯竿&遠投用リール、10号のカゴとウキ、3号ハリス(3メートル)とグレバリ8号というタックル。

まずは、タナを深め(3ヒロくらい)にとってから始める。

しばらくすると、アタリらしき反応がある・・・でも、ウキがスポッと気持ちよく沈むわけではない。沈みかけて、浮いて、また沈む。

釣れたサバ

サバ。
だいたい22~23センチくらい。

その後も同サイズのサバがかかる。

釣れたサバ

サバ以外では、この磯ではおなじみのフグ軍団もたくさん釣れてくる。

少しポイントをズラしてみると、ベラや小メジナも釣れるが、カゴ釣りでも小さなイワシが釣れたりすることもある。

釣れたイワシ

貴重なゲストなので、このイワシ君に泳いでいただく作戦を実施。

・・・しかし、期待していた青物らしきアタリはまったくない。

同じポイントに投げ続けてコマセを効かせることを意識し、タナは投げるたびに少しずつ(20センチくらい)ズラして、とにかく青物が食い付いてくれることを期待して釣りをすること2時間あまり。

まったく本命からの反応ないため、午後4時ごろにカゴ釣りの終了を決定。

ウキがスポッと気持ちよく沈み、その後一気にギュイーンとラインが引っ張られるような何とも言えない感覚。
または、ウキのすぐ後方でハリがかりした大きな魚がバシャンと跳ねるのを見つけた時の心が躍る瞬間。

そのようなワクワク感のまったくないままの終了で、ちょっと残念。

夕方のマズメは、ウキフカセ釣りでアジ狙い

さて、青物狙いのカゴ釣りがまたしても不発に終わったものの、この日の僕のもう一つの本命はアジ。

これからのマズメでのアジ釣りに備えて釣り座から5メートルくらいの場所にコマセを撒き始めることにする。

サラシのわきであり、ちょうど潮がヨレていてコマセがたまりやすそうな場所。
夕方になれば、ここにきっとアジが入ってくる・・・そう確信してコマセを撒いてポイントを作っていく。

釣りのスタイルはウキフカセ釣り。
カゴを使わずに、ごくライトなタックル(磯竿1.5号、1号のウキ、1.5号ハリス、2号チヌ針)で勝負。
つけエサはオキアミの1匹がけ。

これで、中型~大型のアジを1本釣りで狙う。

午後5時過ぎには暗くなり、5時半には真っ暗になってしまうので、のんびりしているヒマはない。

まずはタナを2ヒロから始めていく。

すぐにアタリがあるけど、フグがかかる。
沖めの場所もフグが多かったけど、手前のポイントにもフグが多い。
そして、ここもサバ軍団が幅を利かせていて苦労する。

かなり薄暗くなってきてから、ようやく今までとは違うアタリがあった。

重量感はさほどないのに、引きが強くて泳ぎも速い。

サバの感覚ではないような気がする・・・ついに、アジがきたかな。

一気に抜き上げると、何やら赤っぽい色の魚。

釣れたムツ

ムツ?

意外なゲスト。でも、体長15センチくらいだったので、即リリース。

狙いはあくまでもアジ。しかも、型にいいアジを釣りたい。

すっかり真っ暗になってきた。真っ暗な磯で一人ポツンと釣りをしていると、人恋しくなってくる。
本命からのアタリもなくてさみしい。

でも、まだコマセもつけエサもあったので、ウキに電池を入れて夜釣りに突入する。

粘ろう。エサがなくなるまで、最後までとことん粘ろうと決めて続けていく。

・・・しかし、ムツらしき魚が釣れたあとは、まったくアタリがない時間が続く。

フグなのか、別の魚なのか、仕掛けを回収するとオキアミの頭がかじられてくることもある。

とにかく悔しい。1匹でもいいからアジを釣りたい!

思いもむなしく、その後はアタリらしきアタリもなく、ついにエサが底をついてしまい、無念の納竿。

どっと疲れが出てくる・・・小さなヘッドライトを頼りに荷物をまとめてトボトボと車へ。

南房総の磯

本当に日が沈むのが早くなったなぁとのんきに思っていたけど、気づけば完全な夜になっていた。

この日の磯での釣果

サバ、小さなイワシ、ベラ、小さなメジナ、小さなムツ、フグなど(すべてリリースもしくは泳がせのエサとして使用)。

カゴ釣りの本命の青物、ウキフカセ釣りの本命のアジ、ともに釣果なし。

それらしきアタリもなしで、ボウズでした。

 

最後に、1匹だけ釣れたムツらしき魚について・・・

ムツといえば、沖合の深場(水深200メートルを超えるような深場)にいるというイメージだったので、釣れたときは「こんな磯の浅い場所で釣れるんだ」と不思議に思った。
でも、後日自宅にある「釣魚図鑑」で調べてみたら、「稚魚・若魚時代は水深10メートル前後の浅場に棲む」との記述があったので、姿から見てもムツで間違いないと思う。
また、「お刺身、煮つけ、唐揚げ、鍋など何にしても最高に旨い魚」との記述もあり。

せっかく釣れたのだから、持ち帰って唐揚げにしていただきたかったなと少し後悔しました。

 

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