サヨリのウキ釣り(千葉・勝浦の堤防にて)~2022年2月17日・午前中の釣り(前編)

サヨリ釣り~前回の教訓を生かしそう!

前回と同じ外房・勝浦のテトラにて

2022年2月17日の午前中、サヨリを狙った釣り(この冬6度目)をするために、外房・勝浦の堤防(テトラ)へ行きました。

今回はそのときのサヨリ釣りのレポート(前編)です。


前回の釣行ではサヨリが釣れたものの、現地のベテラン釣り師さんたちとの大きな釣果の差を感じることになった。

この付近の堤防(勝浦市の東側エリア)には普段から波が勢いよく沖から差してくる。
そして、足元のテトラに当たった潮がテトラ際に沿って横方向に流れてから沖へ払い出ていくことが多い。

そのため、コマセが手前にたまるので、足元からせいぜい10メートルくらい沖までがポイントになりやすい。

だから、地元釣り師さんたちのここでの釣り方は、「遠投して仕掛けを潮になじませた後にゆっくりリールを巻きつつサヨリを誘いながら釣る」というスタイルではなく、「ポイント付近で仕掛けを止めて自然にフカセて釣る」というスタイルになっている様子。

2つの釣りのスタイルは、いわば「誘う釣り」と「食わせる釣り」の違いなのだろう。

そして、前回の釣りの際に地元釣り師さんたちを観察して分かったことは、この「食わせる釣り」で大事なのは、ウキの微妙な動きに対して「俊敏にアワセを入れること」と「ハリへの丁寧なエサ付け」なのではないかということ。

僕は今までサヨリ釣りといえば・・・魚を誘うためにリールを巻きながらエサを動かしつつ常にラインをピンと張る。そして、魚の食い付きを竿先で感じ取ったら、とくにアワセを意識することなく、そのままのリズムで巻いてハリがかりさせるというスタイルだった。

でも、潮通しの抜群に良い場所や高めの波が常に当たってくるような場所では、それに応じた釣り方をしたほうが数を伸ばせることが分かった。

今回の釣りにあたっての主な改善点は・・・

ハリスは、今まで使っていた長めのもの(1.5メートル)ではなく、やや短めに(60センチ及び80センチ)したものを用意。

ハリは、それまでサヨリ釣りで使用していたもの(袖バリ、秋田狐ハリ)だけでなく、よりエサ付けしやすいもの(ウミタナゴハリ、グレハリ)も用意。

具体的な釣り方としては、足元近くにポイントを設定して、微妙なウキの動きを見逃さずにピシッと強めのアワセを入れていくことを意識する。

明け方の時間に合わせて現地へ

明け方前だったけど、すでに何人かの釣り師さんが来て準備をしていた。

すぐ近くの釣り師さんたちに挨拶して、早速釣りを開始。

潮は適度の濁りがあり、波も適度にあって条件は良さそう。

勝浦の堤防

前回はそれまでと違ってマズメの時間にアタリが多かったので、今回も期待していた。
すると、2投目でウキのすぐそばで魚が跳ねるのが見えて、引いていくとサヨリが釣れていた。

釣れたサヨリ

その後もどんどん釣れるかなと思っていたが、さほど数が伸びない。

かすかなウキの動きに注意を払っていたつもりだったけど、この日はとくにいつも以上にウキの変化が小さいように感じることが多かった。

ウキがわずかに動くことがあっても、ただ波に揉まれたことによる変化だったのか、それともサヨリがエサをつついていることによる変化だったのか・・・判断が難しい微妙なアタリが本当に多かった。

隣にいた釣り師さんにその話をすると、「サヨリも少しずつスレてきて、うまくエサをかすめとっていくようになってきたよな」とのこと。

実際、「今のはアタリかな、違うかな」と思って竿をあげてみると、うまいことエサ(オキアミの頭)をかすめとられることが多かった。

周りの釣り師さんたちを見ていると、しきりにピシッと竿を立ててアワセている。
うまくハリがかりしていることもあれば、空振りしていることもある。

大事なことは、空振りしてもいいからとにかく微妙な、本当に微妙なウキの動きを逃さずにどんどんアワセを入れること。
分かっているつもりだったけど、地元の釣り師さんたちとの違いを今回も痛感してしまう。

それでも、微妙なウキの動きに対する俊敏なアワセを意識していくと、ポツポツと釣れていくようになってきた。

釣れたサヨリ

この日はマズメの時間からずっと小ぶりの魚が多かったように思う。

それでも、ウキのかすかな動きに対する素早いアワセを少しずつ体得しつつあるのを感じる。
微妙なアタリはかまわずに竿を少し起こして、どんどんアワセてみること。外したってかまわない。

釣れたサヨリ

集中していると、あっという間に時間が過ぎていく。
途中、食いが極端に落ちる時間帯もあったと思う。

そして、午前10時を過ぎるころには、それまでも高めだった波がさらにが高くなってきた。
沖から大きなうねりが入ってくることもある。
僕が今まで経験したサヨリ狙いの釣行時の中では、たぶん一番といってもいいほどの高い波の中での釣りだったと思う。

ふと、隣で竿を出していた釣り師さんが「チャンスだよ」と僕に言う。

こんなに高い波が、こんなにバシャンバシャンと水しぶきが舞い上がるほどの波が、すぐ足元で当たってくるような時がチャンスの時間とは・・・

海を見ると、確かに高く盛り上がった波の表層に細長い魚の姿が見える。

どうやら本当に先ほどまでよりも多くのサヨリが近くまで寄ってきたらしい・・・

後編に続く。

 

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