5月中旬のアジのウキ釣り(千葉県館山市の堤防)~2022年5月10日 夕まずめの釣り(前編)
陸っぱりで、アジのウキ釣り(富崎エリアにて)
かすかなアジの回遊情報をもとに・・・
2022年5月10日、船釣りを目的に行った館山方面で、そのまま夕方のマズメの時間に合わせてアジ釣りをしました。
今回はそのときの堤防アジ釣りレポート(前編)です。
場所は千葉県館山市の富崎(とみさき)地区にある堤防。
ちなみに、富崎という地名はかつてこの地域が千葉県安房郡だったころに富崎村という村があり、その名前がそのまま今でも地元では普通に使われていることに由来しているとのこと。
現在では館山市の布良(めら)及び相浜(あいはま)という名前でよく知られている。
この付近は多種多様な魚が生息していて、昔から一級釣り場として有名な布良瀬(めらせ)を沖にかまえている。
船釣りをするようになってからとくにこの地域に比較的多く通うようになり、個人的にも馴染み始めた場所でもある。
その船釣りをしたときに、お世話になった船長さんや同船したお客さんたちからいろいろとこの地域の陸っぱりでの釣り情報をいただくこともある。
「いやー、アジのデカいのが・・・尺サイズを悠々と超えるようなのが入れ食いになることがあるんだよ」とか「小さいアジが釣れたからそれをエサにして海に入れていたら座布団級のヒラメがかかってきちゃってさ」「俺なんか、こんなデカいメジナを釣ったことがあるよ(両手を50センチくらいの幅を広げての説明)」・・・などなど。
まあ、僕にはそのような経験はない(それに近い経験が多少あるくらい)ので真相は定かではないけど、釣りに関してはそれだけ魅力的な場所であることには違いないのだろう。
さて、この日の午後(夕マズメ前の4時過ぎに釣り開始)はその富崎地区の堤防先端寄りのポイントを釣り座にとり、ゆっくりとアジの回遊を待つ。
事前にアジの回遊情報もゲット済み(ようやくアジがマズメに寄り始めてきたものの、日によってムラがあるとのこと)だったので、内心では期待していた。
明るい時間帯から少しずつコマセを撒いていく。
釣りのスタイルは1本バリのウキ釣りで、仕掛けは下記の通り。
明るい時間帯は、外道たちのオンパレード!
コマセはアミエビにメジナ用の配合エサを加えて使い、つけエサはオキアミを使う。
早い時間でもコマセを撒くと魚が寄ってきてハリにかかってくる。
小メジナ、サバ、イワシ・・・定番の外道たち。
ひたすらリリースするけれど、何も釣れないよりはいい。
少なくとも海の中は魚たちにとって悪い条件ではないということなのだろう。
とくにサバの活性が高く、タナを深めにしていっても、コマセを打っていたポイントと仕掛けのポイントをズラしても、ほとんど入れ食いの状態が続く。
このまま辛抱していればアジは回遊してくるのだろうか?
だんだんと薄暗くなってきて、ウキが見づらくなってきたので、ウキを夜釣り用の電気タイプに交換して灯す。
そして、かなり暗くなってきた午後6時45分ごろ。
それまでのウキが横に流れるようなアタリではなく、ゆっくりと下に沈むようなアタリがきた。
またメジナかな、と思って上げてみると・・・
アジ!
やった! アジ!! うれしい!!
対して大きくはない。17~18センチくらいだと思う。
このサイズのアジが1匹釣れて、これほど楽しい気分になるとは。
「よーし、これからジャンジャンとアジを釣ってやる!」と、一気に気合が入る。
・・・しかし、その後はウキが沈んでも横に流れても、引き上げるとサバばかり。
タナをさらに下げたり、逆に上げてみてもアジがかからない。
たまたま1匹だけ釣れただけで、もうアジの群れはいなくなってしまったのか。
コマセも少なくなりつつある中、予想外の展開にとまどいながらもしぶとく釣りを続けていく。
続きは、後編へ。