サヨリ&アジ釣り(南風の吹き荒れる千葉・勝浦にて)~2023年2月下旬の釣り

調子の上がらないサヨリを狙って勝浦へ

事前の予報を超える強風の中で・・・まずはサヨリを狙う

2023年2月下旬、外房・勝浦の2つの堤防を回り、一日を通してサヨリをアジを狙って釣りをしてきました。
今回は堤防からの釣りレポートです。


2月最後の日、千葉県の勝浦へ。

事前に集めた情報では、依然として今冬のサヨリの釣果で芳しい話はない。
それでもサヨリを釣りたくて朝マズメから竿を出す。

勝浦の堤防

潮回りは小潮。
波は予想よりも穏やか。もう少し沖からのうねりがあればいいな、という感じ。
そして、潮は澄み気味。
この日の前々日も前日も比較的安定した天気だったはず。

つまり、サヨリを釣るには決してよい条件ではない。

でも、いつでも釣りに来ることができるわけではないので仕方ない。

サヨリの最盛期にはズラっと釣り人がテトラに並ぶのだけど・・・僕の他には誰もいない。

この日は長めのハリス(1.5メートル)を使って遠投し、仕掛けを引いて誘いながらサヨリを釣っていく作戦。

釣りを始めた午前6時すぎからしばらくはまったくアタリがないが、それにもすっかり慣れてしまった。
それでも続けていく。

午前6時40分・・・ようやく初めてのアタリ。

仕掛けを引いている途中でアタってきたので、そのままのペースでリールを巻いて寄せてくる。

逆光で魚の姿が見えなかったけど、おそらくサヨリだろうと思っていた。
足元まで来ると、最初に飛ばしウキだけが宙に浮き、そのあとアタリウキが浮いて魚の姿が見える。

サヨリ!

とりあえず、ボウズは免れたなと思ってホッとして魚を掴むが・・・なんとテトラの中にせっかくの釣果を落としてしまった。

でも、ようやくコマセも効いて群れが入ってきたのではないかと気を取り直して続ける。

7時半ごろから南風が吹き始めてくる。
波も少し立ち始めてきたので、群れが入ってくるのではないか、魚の活性が上がるのではないかと期待する。

・・・が、その後はまったくアタリがない! 全然ない!!

その後2時間以上アタリもなく、たった一人で釣りをしていたら、ふと後ろに道具を持った年配の釣り師さんらしき人がいる。

「今日もダメです。7時前に1匹サヨリを上げたのですが、テトラに落としてしまいました」と伝えると、

「でも、顔を見れたからいいじゃないの。それにしても1日釣りして2~3匹釣れれば御の字の状態が続いているから、やっぱり今日も他に誰も来ていないね」との返答。

しばらくその方と一緒に釣りをしていくが、結局1時間半ほどの中、お互いに釣果なし。

この日は少しでも仕掛けを手前に引く手を休めてエサを表層から下に落としてしまうと、ウミタナゴが食ってくることが多かった。

ウミタナゴ一緒に竿を出していた釣り師さんもタナゴに手を焼いているようだった。

その後、その釣り師さんは早くも納竿を決断されたようで、帰り際に僕のところに来て少しお話をする。
といっても、サヨリの芳しくない話ばかり。

挨拶をした後、僕はもう少し粘ることにする。

事前の予報では風速5~6メートルのはずだったけど、風はさらに強くなっている。

コマセの投入にも距離が出ないし、仕掛けの遠投も難しい。
竿先を下げてもどうしてもラインが風で大きくふくらませられる。

横からの強風はやりにくい。

「今日も難しいかな・・・」とあきらめかけた時に、この日2度目のサヨリらしきアタリがきた。

釣れたサヨリ

今度はなんとか無事にキャッチ(釣れたのは午前11時過ぎ)。

30センチには届かないサイズ。

納竿したい気持ちもあったけど、1匹釣れたので往生際悪くしばらく続けてみたが・・・その後はまたアタリのないまま時間が過ぎていく。

正午前についにこの場を諦めて納竿。
たった1匹の釣果で終了。

午後は興津湾へ(サヨリ&アジ狙い)

休憩を挟んで午後1時半。
場所を興津湾の堤防に変えて、南風を追い風に利用できる釣り座の取れる場所へ。

勝浦の堤防荒れ気味の海だけど、ダメ元で日中はサヨリを狙っていく。

僕の他には釣り人が2人いて、いずれも足場のよい堤防付け根付近でクロダイやメジナを狙っている様子。
湾全体を見てもほとんど釣り人はいない。

テトラを風よけにできる場所から竿を出す。

予想通り、サヨリのアタリはない。
フグやタナゴやアイゴなどのエサ取りもハリにかからない。

午後4時半ごろまでサヨリを狙ってみたが、断念。

まだコマセが残っていたし、時間がマズメに近づいたのでアジを狙うことにする。

サヨリを狙っていたときに、堤防先端の手前付近でコマセがゆっくりと下に沈んでいく場所(潮の淀んだ場所)があったので、そこならばアジが集まるかもしれないと考えて集中的に固めにしたコマセを打っていく。

アジ狙い(サビキ釣り)に変えて30分くらいして、竿先に小気味のいい感触がくる。

釣れたアジ

引き上げてみると、22~23センチくらいのアジがかかっていた。

その後、15分くらいの間バタバタッとアジが釣れる。

そのまま釣れ続けるかな、と思っていた矢先にパッタリとアタリが止まってしまった。

アジの群れが去ったのだろう。
次の群れの回遊を待とうか迷ったけど、相変わらず風も強くて釣りにくい状況だったので、午後5時半ごろに納竿することに決定。

長い一日だった。

夕方のアジ釣りの釣果

アジの釣果

9匹。
強い南風が一日を通して吹き荒れる中での短い時合いとはいえ、なんとか釣れてよかった。
そのような条件でも釣れたということは、2月下旬でも依然として外房の海はアジにとって活動しやすい水温なのかもしれない。

ただ、前述した通りサヨリはこの日も低調で、手応えのない釣りになってしまった。

(釣行日 2023年2月28日)

 

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