ようやく館山へ(災害支援活動&釣具店あいさつ回り)
ようやく被災地の館山&南房総へ
9月27日、台風15号被災地にて災害支援活動と釣具店回り
台風15号で甚大な被害を受けた千葉県南部。
数年前から海釣りでお世話になり、思い入れもある地域が被害を受けたのはニュースで報道
されていたし、もちろん気になっていました。
仕事の休日がほとんどなく、おまけに8月に亡くなった実父の法事なども重なり、台風の直撃を受けた日から2週間以上経った9月27日、ようやく現地に行くことができました。
前々日から仕事の合間に災害ボランティアセンターへ何度も電話したけど、ずっと通話中。
まあ、事情が事情だし、仕方ない。
ということで、休みが取れた27日、直接現地へ行きました。
行くにあたって、持って行ったのは家にあったペットボトルの水7ケースとカップラーメンや500MLのお茶、お菓子など。
ただし、現地に行って分かったことだけど、そのような物資の受付はすでに終了。
そのため、それらは夕方に行く予定にしていた現地の釣具店さんを回ったときにお配りすることにしました。
当日まず向かった場所は、館山市役所。
役所の窓口の人に「災害募金をしたい」「支援活動したい」と単刀直入に言うと、
「募金に関しては2階の会計課に行って詳しくお聞きください」「支援活動については、市役所別館の4号館に受付があるので、そちらに行ってお聞きください」という返答。
言われたままに2階へ上がり、会計課で事情を話すと、郵便局での振り込み募金ができるとのことで、その書類をいただきました。
さっそく記入して、徒歩3分くらいにある郵便局で振り込み募金。といっても、とても被害に遭われた方々への足しになるとは思えない額・・・
そして、次に向かったのが市役所4号館の災害ボランティアセンター。
ここで、受付(各種書類に記入し、活動に関する説明を聞く)をすませる。
そして、指定された場所へクルマを移動・駐車したあと、ボランティアのビブスを体につけ、仮テントで待機。
しばらく待つ(30分くらい)と、ボランティアチームの人数がまとまり、実際の被災地の現場へ大型車で移動し、活動開始。
当日は、屋根や外壁にかなり被害を受けた民家2軒を回り、割れた瓦や壊れた木材の撤去のお手伝いをしました。
もちろん現場の写真など撮りませんでしたが、かなり大変な状況でした。
どちらの家も年配の方が住んでいらしていて、「ボランティアの皆さんがいなかったら、とても撤去なんてできなかったので、とても助かりました」というねぎらいの言葉をいただきましたが、まだまだ役に立てることはいくらでもあると思いました。
活動に参加して分かったけど、現場はかなり足場が悪い(ガレキ、クギや、ガラスなどが散乱している)ので、それなりの準備(心の準備や服装などの準備)をしていく必要がある。
また、まだまだ現地は暑いので熱中症対策(飲み物の用意や帽子の着用)も必要。
当たり前だけど、軽い気持ちで行くと、逆にボランティアセンターのスタッフや他の参加者、被災された人たちに迷惑になってしまうので、「困っている人の役に立つのだ」という強いモチベーションを持ち、活動中はずっと維持することが大切だと思いました。
当日は午後3時過ぎに作業終了。3時半ごろ市役所に戻り解散。
夕方は現地の釣具店回り
その後は今までお世話になった現地の釣具店(全部で5か所のお店)を訪問&飲み物やカップメン配り。
まあ、もう近隣のスーパーやコンビニもほぼ通常通り営業しているし、どの釣具店にもいろいろな人たちから救援物資が届いていたので、僕の持って行ったモノなどたいして役に立たないかもしれないけどね・・・
どのお店もそれなりに被害を受けていたけど、「通常通り営業中!」という感じでほっとしました(看板が吹き飛んでいたお店もあったけど・・・)。
ちなみに、「台風直後の数日間は電気もガスも止まって、水しか出なくて大変だったよ」という話をしてくれた館山市の釣具店の店主さんは、
「でも、ウチなんか大した被害じゃない。船形や富浦や鋸南町はもっと大変だったんだからね。ウチがこんなんで大変だったなんて言ったら怒られちゃうよ」
「町の人たちはみんな頑張っているよ。だから、今までのように一人でも多くの人にこっちに釣りや観光に来てほしい。町の経済がこのまま停滞したら復興どころじゃないからさ」
「いろいろな魚が釣れる季節だし、釣りに来てほしい。そして、町のラーメン屋さんやレストランで昼ごはんでも食べてもらって、コンビニで飲み物とかおやつとか買ってもらってさ。帰りには何かお土産でも買って行ってくれたらいいな。館山や南房総はそういう場所。とにかく町が活気づかないとね。どこかの市長さんの話じゃないけど、過度な自粛は僕たちには何ももたらさないよ」
とのことでした。
道路もほぼ問題なく通れたし、時間のある人はそろそろ館山方面に釣りに行ってみるのもいいかもしれません。
大変な時期にもかかわらず、お店に行った際にはいろいろお話を聞かせてくれ、また丁寧に応対してくださった店主の皆さま、ありがとうございました。
(今回あいさつ回りをした釣具店さんの名前は非公表とさせていただきました)