サヨリ&根魚釣り~千葉・南房総の春の磯にて

今回も南房の磯サヨリへ

水温の上がる午後に勝負をかけよう!

3月3日、南房総の堤防でのアジ釣りの後、ほんの少しの休憩をとってから市内の磯へサヨリ狙いの釣りに行きました。

今回は、過去に何度か来ている磯からほど近いところにある別の磯へ。初めて竿を出す場所。

天気はほぼ快晴。あとで聞いたら、この日の最高気温は18度あったそうで、とにかく暑い日でした。

南房総の磯

さて、釣りの前に「最近、サヨリ釣りでは今一つ釣果に恵まれていないな。どうすればもっと釣れるだろう?」と自分なりに理由を考えてみたのですが・・・

大きく分けると下記の3つくらいの理由がありそうです。

①釣り場選びの問題

~当地のサヨリの釣果情報があまりないため、今釣れている場所が分かりにくく、旬の釣り場選びをしていない

②サヨリの群れと活性時間の問題

~当地のサヨリの群れの入りが不安定である。また、魚の活性に合わせた時間に釣りをしていない

③自分のウデの問題

~良型のサヨリに対応した仕掛け(とくにハリ)になっていなくて、せっかくハリにかかったサヨリを取りこぼし過ぎていた

~アタリに対するアワセをシャープにきめていなかった

 

これらの問題について、いろいろ考えてみました。

まず、③については自分で対応できることなので、ある程度解消できると思う。

具体的には・・・
ハリは袖、秋田狐、グレなど数種類を使い分ける。ハリスは0.4号を中心に作り、切られることも想定して0.6号も用意する。

また、釣りの最中はウキの動きや竿先の魚信に集中して、少しでもアタリを感じれば、ピシッとアワセる。

①については、自分で足を運んで情報を掴むしかない。もちろん事前にネットで情報を集めるけど、結局は過去の情報なのだから、そのまま鵜呑みにはできない。

②についても魚の問題のため、行って見なければ分からないので仕方ないことが多い。
でも、南房総の釣具屋さんから聞いた話では、「サヨリの群れが入ったり、活性が上がったりする一つの条件として、沖から陸向きの風が吹く」ということがあるらしい。

一番いいのは、「前日から当日の釣りをする直前まで沖から陸向きに風が吹いていて、釣りをする時には逆に陸から沖向きに風が吹いている」という状態らしいけど、そこまで都合良く風が吹いてくれるわけがないので、どれか一つでもよい条件があるならばヨシとしないといけないのでしょう。

魚の活性が上がりやすい時間条件については、やはり水温が上がる午後の時間の方がより良いらしい。まあ、本当に条件がいいときは早朝からでもバンバン釣れるんだけどね。

予報通り、サヨリを呼び込む風が吹き始めたが・・・

さて、この日の天気。

早朝は北の風、午前中は東寄り、そしてお昼ごろからは南寄りの風になるという。

東~南からの風にのって岸近くに寄ってきたサヨリを、南側に海を臨むこの磯で迎え撃つという作戦。
ただし、今回はサヨリ釣りに不可欠な追い風ではなく、向かい風気味になる。コマセを効かせたり、仕掛けを投げて流すのには若干問題があるが、群れの入りやよりよい活性条件を考えたら、この風は悪くないと思う。

さて、現地で釣り座を決める。

磯の払い出し

この後、向かい風になることを想定して、足元に払い出しがある場所に決定。この沖への払い出しを利用して、少しでもコマセが効くことを期待。

磯釣り

早速コマセをまき、釣り開始。

ちなみに、前回この近くの磯で試しにカゴ釣りも併用したら、思いがけずアジ・サバ・イワシなどが少し釣れたけど、今回はサヨリに集中するため、それはやらない。
しかし、代わりに足元の岩のエグレにブラクリ仕掛け(エサはオキアミ)を落とし、根魚を狙ってみようというセコい作戦を実施。

なんといっても、サヨリが近くに寄るまでヒマなので。

それまで弱かった風が少し強くなり、予報通り向かい風(南寄りの風)になってきた。

しばらくすると・・・ウキがスポッと沈んだ。

あげてみると、やっぱりね。

釣れたフグ

ただ、それは承知のこと。いずれサヨリが来るはず。

この日は離れ岩の手前、ちょうど流れが淀むところにポイントを設定して仕掛けをそのわきに投げ入れて、しばらくフカセてから手前に引いてくるという戦法をとっていたので、継続していく。

ポイントにした離れ岩↓↓

南房総の磯

しかし、その後もフグがかかる。
フグの場合、リールを少しまくと抵抗がほとんどないからすぐ分かる。
とくに、この磯にいるサヨリはパワーがある個体が多いので、その感触の違いは歴然だから、なおさら分かりやすい。

さらに・・・フグ、フグ、フグ。

だんだんイヤになってくる。

サヨリの仕掛けは細い糸を使って作るから、ハリに糸を結ぶのは結構手間がかかる。
そんな大事な仕掛けをフグに次々とかじられてオシャカにされるのだから、たまらない。

それでも辛抱強く、コマセをまいて、仕掛けを投げる。

しかし、午後4時半過ぎても結局サヨリは現れず、ここでタイムアップ。

このエリアの磯では今年4度目にして、初のサヨリ釣りボーズ。

がっくり、でした。
午前中に堤防でアジを数釣りしておいて本当に良かった。

ブラクリ作戦で、思わぬ釣果が・・・

さて、前述したように足元の岩のエグレにブラクリを落としておいていたのですが・・・

たまに引き上げて、エサを交換して、少しズラした場所にまた落とす、ということをしていました。

そして、こういうのが1匹だけ釣れました。

釣れたムラソイ

ムラソイ、25センチくらい。

思わぬ釣果でした。さすが磯。やってみるものですね。

サヨリについては・・・自分なりにエリアごとに好条件とは何かを考えてきたけど、まだまだ知識と経験が不足していると思う。

また地道に研究して、考えて、少しでも条件のいい日に出直したいです。

まあ、そういう日があっても仕事が休めるとは限らないけどね・・・

南房総の磯