サヨリ釣り~春、南房総の磯にて(条件の良くない日に挑戦!)

またしても千葉・南房総の磯へ

条件のあまり良くない日でも釣れるか?

3月18日、またしても南房総の磯へサヨリ狙いの釣りに行きました。

この日の潮回りは長潮。天気は夕方まで晴れの予報。風も午前中は弱めで、海はベタ凪。

サヨリを狙うのに最悪の条件ではないかもしれないけど、決していい条件とは言えない。

場所は南房総市忽戸の磯。前回の釣りのとき、短時間でサヨリを18匹あげた場所。

今回も明け方に現地到着。

諸条件が良くない日といっても、水温は安定しているだろうということ、そして潮に多少濁りがあること、この2つは条件的に良い方向のはず。

釣れると信じて、開始。

南房総の磯

本来ならば足元に打ち寄せて来た波が砕けて、沖へ払い出していくのだけど、その払い出しが前回と違って、弱い・・・というより、ないに等しい。

始めて1時間くらいしてもなかなか魚の寄る気配がない。

払い出しがない海

こういう払い出しがきかない日は、コマセに配合エサを多めに入れて、ダンゴ状にして遠くに投げるようにした方がいいと地元の釣具店の人に教わったことがある。

根気よくダンゴ状にしたコマセをヒシャクで投げる。

しばらくして、ようやく弱いアタリが竿に伝わってくる。
引きが強くないのでフグかな、と思いつつ引き寄せてあげてみると・・・

釣れたサヨリ

サヨリ!

この時期の、この磯の標準くらいの大きさなのに引きがあまりなかったので、ちょっと意外。

その後もコマセをきらさずにしながら、仕掛けを投入していくと、だいたい30分に1回くらいの間隔でアタリがある。

釣れたサヨリ

前回の釣りでは、この時間帯は入れ食い感覚のアタリがあったが・・・

入ってくる群れがうすいのか、活性が低いのか。
さらに、釣れるサヨリの引きが弱いのもこの日の特徴。
やはり、潮のあまり動かない長潮の日はサヨリの活性も下がるのか?

でも、まったく釣れないというわけではないので、その後も粘って続ける。
まあ、移動するのが面倒という気持ちもあるんだけど・・・

粘っていると、ポツポツと釣れる。

釣れたサヨリ

途中、何人かのサヨリ釣り師が近くの磯に来るものの、しばらく釣りをしてもすぐに帰るのか移動するのか・・・ずっと留まる人はほとんどいない。

この時点で、僕の釣果はサヨリが5匹。

釣れたサヨリ

もう少し粘って、条件がイマイチでも2ケタ釣りあげたいと思い、続行。

南風が吹き、波が動き出すが・・・

午前11時ごろ。
それまでほとんど風を感じなかったが、右のほほに風が当たる感覚が出てきた。
南風が吹き始めた。しかも、少しずつ確実に風が強くなってくるのを感じる。

それに呼応するように波が出始める。

南房総の磯

そして、足元にも少しずつ払い出しが・・・

南房総の磯

海の動きに合わせて、サヨリも活性することを期待して、気合を入れ直してコマセをまく。

ところが、この後活性したのはサヨリではなく、フグ軍団。

それまでいなかったフグたちが一気に動き始めたようで、偏光グラスで海を見ると、一面フグだらけ。ぞっとするほどの大群。

その後は、手前のフグを避けるために沖めに遠投して仕掛けを入れるものの、釣れるのはフグばかり。

風もさらに強くなり、仕掛けを投げることもままならない状態になる。

ようやく仕掛けを投げても、どんどん左のほうの浅場へ流されてしまって、まともな釣りにならない。

事前の予報では南西の風になり、追い風として釣りやすくなるはずだったけど、どうやらほぼ真南の風、しかもかなりの強風になってしまっているようだ。

午前11時すぎ。風とフグに屈服。いったん撤退。

その後、食事休憩をとり、付近の漁港を中心に見て回るものの、あまりの強風のためか釣り人も少ない。何しろ北向きに釣り座を取れる場所でないと釣りにならないのだから人が少ないのも無理はないかもしれない。
わずかにいた釣り師さんたちに話を聞くものの、皆さんお手上げ状態の様子。

サヨリはあきらめて、半月ほど前にアジを釣りあげた港に行ってみたが、こちらも壊滅状態。

結局午後は竿を出さず、館山方面の港を見学したり地元の釣具店さんに挨拶したりしながら、帰路に。館山では、メジナやスズキがよく出ているようでした。

結局、釣果は5匹のままで終了。
前回とほぼ同じ時間で、前回の18匹に対して、今回はわずかに5匹。

釣れたサヨリ

32センチ~37センチ。
これだけのサイズなのに引きが弱かったのがホントに不思議。

長潮、そして波と風と払い出しの援護もなし。
それでも、まったく釣れないといわけではなかったです。
追い風と払い出しがあれば、充分釣りになると思いました。

ただ、サヨリのアタリが弱かったのが気になったので、ウキをより小さめにしたり、ハリをワンサイズ小さくしたりするなどの繊細な対策が必要だったのかなと後知恵ながら思いました。

今回も多少不完全燃焼だったけど、こういう条件での釣りの経験も積めたし、それなりに楽しめました。

そろそろ南房総のサヨリシーズンも終盤に入るし、準備を万端にして納得できる釣りをしたいですね。