3月26日の房総サヨリ釣り<サヨリ釣りの基礎知識と準備編>

サヨリ釣りの基礎知識と準備編

明日の釣行に備えて、買い出し!

買い出しに行ってきたのは、こちら。
釣具の上州屋。今日は三郷店へ。

上州屋三郷店

袖バリ4号、ハリス0.6号、仕掛けまき、自動ハリス止めサルカンなど。それと、つけエサ用にオキアミのSタイプ、まきエサ用にイワシミンチを2つ購入。
やっぱりサヨリ釣りには、アミコマセではなくイワシミンチを。
それが僕のこだわりです。 その理由は・・・

なぜ、サヨリにはイワシミンチの方がいいの?

一昨年(2017年)の2月、南房千倉港でサヨリ釣りをしていた時のこと。
教科書(釣りのガイドブックやネットの釣り情報)通りの仕掛けやエサでサヨリ釣りを一人でしていました。おそらく僕自身初めて「マジでサヨリを狙おう」「サヨリだけに集中して釣りをしよう」と決めて釣りに行った日だと思う。
サヨリ釣りは難しくない!などと書いてあるけど、実際はなかなか釣れない。まわりではポツポツとサヨリらしき魚が釣れているのに・・教科書通りやっているのに・・なぜだろう?

それでも、あきらめずにコマセをまき、フグらしき魚に取られたエサを付け替えて仕掛けを投げ続けていたとき。

「サヨリ狙っているの?」突然近くにいた釣り師さんが僕に声をかけてきた。
「そうなんですけど、なかなか釣れなくて」と僕。

すると、その釣り師さんは、矢継ぎ早にサヨリ釣りのポイントを話し始めて・・・

「サヨリ釣るなら、コマセはイワシミンチ使わなきゃ。イワシミンチは下に沈まずに油みたいに海面を漂うからね。だから表層を泳ぐサヨリを寄せるには、アミコマセよりイワシミンチのほうが有利なんだよ。アミも使ったことはあるけど、俺の感覚だと断然イワシミンチの方が釣りやすいな」

「飛ばしウキとアタリウキは1ヒロ(およそ1.5M)くらい離した方がいい。それと、アタリウキがデカすぎるよ。もっと小さいウキに変えなくちゃ。サヨリは臆病な魚なんだから、あんまりエサの近くに目立つモノがあったら、それだけで食わなくなっちゃうよ」

「ハリは何号使っているの? 5号? 4号持っているなら、4号のほうがいいな」

「ハリスも長めにしたほうがいいよ。そうだな。1ヒロくらいがいいよ」

「あとさ、エサ(オキアミ)も背掛けにした方がいいな。ハリにつけたら、オキアミをまっすぐに、自然な感じに整えて。そうそう。それで、ゆっくり投げて」

その人は、すでに定年退職された方で、自宅は千葉県の北(茨城県より)の方だと言っていた。現役で働いていたころから、休日には自宅から4時間かけて、この南房総に釣りに来ているとのこと。「もう20年以上南房総に釣りに来ているよ」と。

さすがにキャリアのある人で、僕の釣りを見て気になることがすぐ分かったようでした。手持ちの道具で、その人の言う通りの仕掛けにしてみると、しばらくして、サヨリが釣れて・・また釣れて・・バラしもあったけど、また釣れて・・・

その他にも、風向き、潮のヨレているところの見つけ方、ウキの動きの見方、回りの釣り師たちの釣り方も考慮しなければならないこと、など覚えきれないくらいのことを短時間で教わりました。夕方になって、お互いに納竿したあともしばらく釣りについてのアドバイスをいただいて・・・本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。お名前も教えていただいて。Nさん、とのこと(ここではイニシャルだけしか書きませんが)。

「次に釣るときは、イワシミンチ持ってくるといいよ」と最後にもう一度アドバイスも。

それ以来南房総や外房方面に釣りに行っても一度もお会いすることがないけれど、僕は勝手にNさんを今でも心の師匠としています。いつか、Nさんの隣で一緒にサヨリ釣りするのが僕のささやかな希望。
だから、サヨリ釣りは、やっぱりイワシミンチ。今でも忠実に教えを守っています。

つづいて、仕掛けのセッティング

つづいて、サヨリの仕掛け作り。材料はこの通り。

サヨリ仕掛けの材料

遠投はしないので、基本的には難しい仕掛けではない。

4号ハリに、ハリスは1m巻きと1.5m巻きを15本ずつ。
全部で30本作って・・・ホントひと仕事だね。
でも作った仕掛けの数だけ、あるいはもっとたくさんのサヨリが釣れるなら作ったかいがあるというもの。

ま、明日釣りに行ったらボウズかもしれないけど。

<実釣り編⓵ 勝浦興津>および<実釣り編② 南房総千倉>につづく・・・