南房総の堤防で、サヨリ釣り~2022年3月4日 午後の釣り
サヨリ釣り~波っけあり、濁りあり、食い悪し
足場の悪い南房総市千倉町の堤防にて
2022年3月4日、南房総市千倉町の堤防(テトラ)にて午後からサヨリ釣りをしてきました。
今回はそのときのサヨリ釣りのレポートです。
この日の午前中は千倉町白間津発の船に乗って釣りをしており、下船後の午後の時間を陸っぱりでのサヨリ釣りをすることになった。
釣り場として選んだのはテトラ堤防。
外房・勝浦にもかなり足場の悪いテトラ堤防があるけど、ここはそれより数段ヘビーで危険な場所。
大型の消波ブロックのほとんどが斜めに積んであり、しかも高さがあるだけでなく、すき間だらけにスカスカに積んである。
到着したのが午後1時半ごろだったので、すでに数人の釣り師さんがいたため、荷物を2回に分けて慎重に這うようにして堤防先端付近まで辿りつく。
潮はやや濁りがあり、波も多少あり、曇り空でなかなか条件は良さそう。
ただし、風も強いため、コマセをうまく打ち込めるかどうか。
近くで竿を出していた釣り師さんに挨拶すると、ちょうどその瞬間にその釣り師さんがサヨリを釣りあげていた。
それを見て今年初めて竿を出す場所だけど、釣れそうな気がしていた・・・その時点では。
しかし、結果的にはあらためてサヨリ釣りの難しさを思い知ることになったけど。
潜水するサヨリ
さて、当日はやや東よりの風だったので、向かい風を回避して南に面した場所に釣り座をとって始める。
コマセを打つが、横からの風に流されてしまってなかなか定まらないので、配合エサを多めにしてダンゴ状にして打ち込む。
波も高めで、風も強いため仕掛けもすぐに流されてしまう。
よく仕掛けの動きを見ていると、足元付近に流れの淀んだ場所があるらしく、そのあたりで止まることが多いことに気が付く。
そこをポイントにしてコマセと集中的に打っていく。
しばらくして、フッとウキが動く・・・アワセを入れるとバシャバシャと魚が跳ねる。
サヨリ!
このまま釣れ続くかな、と期待していたけど続かない。なかなかアタリがない。
ふと見ると、5~6人いた釣り師さんたちが少しずつ撤収を始めている。
今日はあまり良くないのかな?
そうは言っても、この時点で釣り場を変えることもできなかったので、迷わず続行。
1匹目が釣れてから1時間くらいして、ようやく次のアタリ。
その後にもう1匹追加したけど、さらに風が強くなって仕掛けがどんどん手前に戻されるようになってきた。
それでも新しくコマセを作って粘って釣りを続ける。
しぶとく粘る。 まあ、粘るしか選択がないのだけど。
・・・しかし、ほとんどアタリがないまま午後4時半を過ぎ、いよいよサヨリが沖に戻ってしまうであろう時間になってあきらめて納竿。
帰り際、荷物をもって足場のいい堤防の付け根付近に戻ったとき、ちょうど僕以外に一人だけ残っていた年配の釣り師さんも撤収の準備をしていた。
「どうでしたか?」と声をかけていただく。
3時間くらい粘って、たったの3匹だったと伝えると、「昨日までは良かったのだけどね。今日はサヨリが下に潜っちゃったみたいで、難しかったね」とのこと。
「ならば、ハリスにガン玉を打った方がよかったのでしょうか?」と訊いてみると、
「いや、それで釣れるというわけでもない。ここのサヨリは風の向きや強さ次第で、急に下に潜ってまったく食わなくなる。そういうときに、どうすればいいのか、何年やっても分からないことばかりだよ」と。
先行者の釣り師さんの多くが早めに撤収したのは、そういう理由だったのか。
場所ごとの難題がある。
冬のサヨリを釣るのは簡単そうだけど、実は難しく奥が深い。
だから、おもしろくて多くの人が夢中になるのかな、と思う。
3月4日の午後の釣果
3匹・・・実質3時間での釣果。
外房~南房のサヨリのシーズン終了まで残り1カ月あるかどうか。
難しいけど、これからもこりずに続けていこうと思う。
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